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肩甲骨と寛骨

基本的に犬種として確立している犬達は

必ず何かしらの意味を持たせ

人間によって作出されました

 

少し掘り下げると

ダックスフンドという犬種が

欲しくて作出されたわけではなく

足が短くて胴長の方が特定の狩りで有利だから

必要な機能を持たせて改良していった結果

ダックスフンドが出来上がった

というべきでしょう

 

そしてそれら犬種にはスタンダードと呼ばれる

犬種標準が存在します

 

犬種標準がないとイタグレ並に美脚で

足の長いダックスが誕生する可能性があります

 

その犬種標準のなかには骨の付き方や

特徴も存在しますので

 

今日はプードルちゃんの一部の骨について

みていきましょう

 

プードルちゃんの肩甲骨と寛骨

(骨盤のところ)

には犬種標準とされる角度があり

それぞれ肩甲骨45℃ 寛骨30℃です

上側が犬種標準に乗っ取った角度

下側は犬種標準+αの角度

 

それぞれの角度がしっかり寝ていると

背中が短くなり

いわゆるショートバックになります

ショートバックは犬種標準の一つです

わかりやすいように肩甲骨に筋肉を付着させてみましょう

上側は角度が寝ているため

骨の幅目いっぱいに大きな筋肉が

付きやすく、下側は圧迫されてしまい

筋肉が付きにくくなりがちです

 

寛骨も筋肉量に関しては同じ仕組みです

 

また、肩甲骨が立ち上がりすぎると

それに押されるようにして首が下がります

 

首が下がると、人間でいう前傾姿勢の様に

なるため背中、腰、後ろ足などに

負担を分散させます

 

数ある骨のごく一部でさえ

様々な身体的項目に影響を与えるため

犬種標準を目指すことは犬種の保護と発展には

欠かせないのです

 

しかし勘違いして頂きたくないのは

家族としてのわんちゃんは

犬種標準なんてニの次、三の次です

 

一流アスリートやパリコレのモデルさんが

最上位人種でないのと同じですね

 

たまには学校の日常以外にも

犬にまつわるうんちくを投稿します

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