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知る・学ぶ 2019-07-16

動物看護師が国家資格に! 「愛玩動物看護師法」が成立

2019年6月21日、国会で「愛玩動物看護師法」が成立し、動物病院で獣医師をサポートする動物看護師の国家資格化が実現しました。

これにより、早ければ2023年にも第一回目の国家試験が実施され、国家資格「愛玩動物看護師」が誕生します。

動物看護師の国家資格化が実現

「動物看護師」は、主に動物病院で動物の治療や診療を行なう獣医師をサポートする仕事です。動物の大切な命に関わる仕事ですので、業務内容も多岐にわたり幅広い知識や技術が必要です。

これまで動物看護師は国家資格がなく、現場で活躍している人のほとんどが知識や技術をしっかりと学んだあとに民間資格を取得していました。
しかし、今後は国家試験を受けて合格すると「愛玩動物看護師」の資格を取得できるようになります。

昨今は犬や猫などをペットとして家族に迎え入れる方が増えており、獣医療へのニーズも高まっていることが今回の「愛玩動物看護師法」の成立につながりました。

獣医療を支える動物看護師になるためには?

「愛玩動物看護師法」の成立によって動物看護師の国家資格化が実現したことにより、今後は獣医療を支える動物看護師へのニーズがさらに高まるとみられています。
また、国家資格を取得すると、獣医師の指示で犬や猫へのマイクロチップの挿入や採血、投薬などを行なうことができるようになるため、より幅広い知識や技術が求められるようにもなります。

これから動物看護師を目指そうとお考えの方は、将来的に国家試験に合格して「愛玩動物看護師」の資格を取得するためにも、まずは専門の教育機関などでしっかりと学び、獣医師や飼い主、ペットに信頼される力をつけましょう。
専門学校などの教育機関では、 プロの講師から学べるだけでなく、実際に動物を扱う実習が受けられるほか、現場で即戦力となる力が習得できます。

将来、現場で活躍できる動物看護師を目指すならば、まずは資格取得を目標に専門学校などで効率よく学び、しっかりと知識や技術を身につけましょう。

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知る・学ぶ 2019-06-27

換毛期に役立つ猫の抜け毛対策とは?

可愛らしいフワフワの毛並みは猫の魅力の一つですよね。見た目の可愛さだけでなく、触ったときのモフモフ感に癒やされる方も多いことでしょう。

しかし、季節の変わり目となる春や秋は一気に抜け毛が増える「換毛期」に入っていきます。抜け毛が多い時期は部屋にも毛がたまりやすいため、早めに対策することをオススメします。

そこで今回は、簡単にできる猫の抜け毛対策についてご紹介します。

猫の抜け毛対策はシャンプーが効果的?!

抜け毛が多い季節になってきたら、猫をお風呂に入れてあげましょう。
猫は、春になると暑い夏に備えて長い毛が短い毛に生え変わり、秋になると寒い冬に備えて長い毛に生え変わるという特徴があります。

猫はあまりお風呂に入れなくてもよい動物ですが、冬の寒さを乗り切るために生えていた保温性の高い毛は暖かい時期になると猫自身も暑がるので、シャンプーしてあげると毛が抜け落ちて過ごしやすくなります。
特に、毛が短い種類の猫の場合は、シャンプーするだけでかなりの毛が落ちてさっぱりするため効果的です。

一度のシャンプーで不要な毛が全て落とせるわけではありませんので、様子を見ながら間隔をあけてシャンプーしてあげるとよいでしょう。
しかし、あまりにも嫌がる場合はストレスにつながりますので、様子を見ながらシャンプーをするかしないかを判断しましょう。

毛が長い種類の猫ならカットも考えよう

毛が長い種類の猫の抜け毛対策は、お風呂に入れるだけでは解決しない場合も多くみられます。毛が長い分、それだけ暑さを吸収してしまうので定期的なカットが必要になります。

また、伸びた毛が絡まって毛玉になる原因となり、簡単に取り除けない場合があります。
そこで、毛が長い猫の換毛期は抜け毛と暑さ対策として、バリカンで毛を刈ってサマーカットにしてしまうという方法もあります。

冬までに生えそろう長さでバリカンをしておくと、猫も夏を涼しく快適に過ごせます。
しかし、バリカンは使い方に慣れていないと猫の肌に傷を負わせてしまうこともありますので、トリマーに毛を整えてもらうのがよいでしょう。

猫の抜け毛対策はこまめなブラッシングも効果的

オーソドックスかもしれませんが、猫の抜け毛にはこまめなブラッシングも効果があります。
すべての抜け毛を取り除くことはできませんが、毎日定期的にブラッシングすることである程度の抜け毛は対策できます。

猫用のブラシは各メーカーがさまざまな種類のものを販売していますので、季節や猫の種類に合わせたものを購入しブラッシングしてあげましょう。

まとめ

猫の抜け毛対策についてご紹介しました。猫の抜け毛にはいろいろな対策がありますが、まずは猫がイヤがらないかどうかを重視して方法を選ぶことが大切です。

猫は一度イヤがると、二度目はさらにイヤがります。無理に続けるとストレスがたまってしまい、体調不良などを引き起こす可能性もあります。猫のことを一番に考えて、その子に合った方法で行なうようにしましょう。

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知る・学ぶ 2019-06-21

犬を飼うときの基本的なしつけについて

犬といえば昔からペットとして親しまれており、現在でも猫と1、2位を争うほど人気がある動物です。
犬は飼い主にとても従順で呼べばすぐに飛んでくるなど、その愛らしい姿に心を奪われる人も多いはず。

一方、犬をペットとして飼うことを決めた場合、しっかりとしたしつけが必要とされます。
そこで、今回は特に初めて犬を飼う人に向けて、どのようなしつけをすればよいのかご紹介いたします。

家族でしつけ用語と対応方法を統一する

犬を迎える前に、まず家族で決めておかなくてはならないことがあります。
それは犬に対してのしつけ用語と、しつけの際にどのような対応を行なうかという点です。

特に、子犬のうちはやんちゃなため家中のものを噛んでボロボロにしたり、どこでもトイレをしてしまいます。
そんなときに家族が各自バラバラの言葉で叱りつけると、犬は混乱してしまって怒られていることを理解できません。

犬が怒られることをしたときは「ダメ!」と大きめな声を出すなど、家族で用語を統一しておくようにしましょう。
犬が理解しやすいように、しつけ用語は短めの一言にしておくのがオススメです。

また、犬を叱るポイントも家族で決めておきましょう。犬が同じイタズラをしたときに家族が叱ったり叱らなかったりとバラバラの対応をしていると、犬は家庭内のルールをいつまでたっても覚えられません。

例えば、この部屋には入らせない、テーブルの上には乗せないなど、家族でルールを決めておくと犬のしつけもしやすくなります。

トイレは早めにしつけておこう!

犬を飼ったら早い段階でしつけておきたいのがトイレではないでしょうか。
犬がソワソワしだしたり床のニオイを嗅ぎ始めたときは、トイレサインですので見逃さないようにしましょう。

犬用のトイレトレイをあらかじめ用意しておき、トイレサインを発したらすぐにトレイに犬を連れていきます。
子犬のうちは1、2時間おきに排泄するため、定期的にトイレに連れていくことも必要です。犬の食後や寝起きなどもすぐにトイレに連れていくようにしましょう。

最初のうちは失敗することもありますが、叱らずに根気よくトイレに連れていくことを繰り返せば1カ月程度でトイレを覚えてくれます。

食事をしつけに上手く利用しよう!

犬の前に食事を置くと、最初はすぐに食べ始めてしまいます。
食事をただ目の前に置くのではなく、まずは「座れ」と「待て」を覚えさせて犬が成功したら食事を与えるように少しずつ練習しましょう。

最初は難しいかもしれませんが、「座れ」や「待て」がうまく成功したご褒美におやつを与えるようにすれば徐々にできるようになります。

また、犬は人間が食べているものを見て欲しがるため、つい与えてしまう人も少なくありません。
しかし、人間の食べ物は犬にとって塩分や糖分が高すぎる場合があるため、内臓疾患を引き起こしてしまうこともあります。

人間の食べ物は、欲しがっても絶対に与えないようにしつけることも大切です。

まとめ

初めて犬を飼うときのしつけの基本をご紹介しました。
犬のしつけは根気よく継続することが重要です。失敗しても叱らずに、うまくできたら褒めてあげるを繰り返すことで犬もしつけのルールを覚えていきます。

犬によって、覚える速さも違います。なかなか覚えられなくても焦らず、ゆっくりと楽しんでしつけてくださいね。

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知る・学ぶ 2019-06-12

飼う前に知っておきたいウサギの特徴について

これからペットを飼いたいと考えている方の中には、ふわふわで愛らしいウサギの飼育を考えたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ウサギは飼い始めると犬や猫と同じように飼い主になつく可愛らしい動物です。しかし犬や猫と比べると、家庭でウサギを飼育するイメージはしにくいですよね。

そこで今回は、ウサギを飼うときの基礎知識についてご紹介します。

ウサギの習性や特徴とは

まず初めに、ウサギの特徴や習性についてお話しします。

ウサギの最大の特徴である大きな耳は、自然の中で身を守るための機能や体温を下げる機能を持ち合わせています。

さらに、ウサギの歯は全歯ともすべて伸び続ける特徴があり、1年に約12センチほど伸びます。しかし、野生のウサギは繊維分の多い草や木の皮などを主食にしているので、伸びすぎることなく自然に歯は摩耗していきます。

そして、一般的にペットとして飼われるウサギは、「ヨーロッパアナウサギ」という種類を改良したものがほとんどになります。

別名で「イエウサギ」とも呼ばれているアナウサギは、土の中に巣穴を掘る習性があるため、ペットとして飼育していても前足で土を掘るような仕草を見せることがあります。

また、ウサギの寿命は種類によって異なり、平均すると5年から10年くらいといわれていますので最後まで責任を持って飼育する環境づくりと心構えが必要です。

ウサギを室内で飼育するときの注意点

ウサギを室内飼いする場合は、ケージに入れて飼育するようにしましょう。

ケージに閉じ込めるとかわいそうと思うかもしれませんが、放し飼いは自由に走り回れる一方で、硬い床のフローリングのせいで足を痛めて病気になることも考えられます。

しかし、ウサギには適度な運動も必要です。コルクマットなど柔らかい素材の敷物などを用意してウサギを運動させるスペースも作りましょう。

さらに、ウサギは何でもかじってしまう習性があるので、放し飼いにしていると電源コードや家具、柱など目につくものをかじってしまう恐れがあります。
ウサギにとっても危険ですので、部屋に放すときは危ないものを別の場所に移動しておきましょう。

また、ウサギは骨が比較的弱い動物ですので、高いところから下ろしたり強く抱いたりするのはやめましょう。

まとめ

ウサギを飼う前に知っておきたい特徴についてご紹介しました。

今回ご紹介した点に加えて、ウサギがなりやすい病気なども事前にチエックをし、近所の病院でウサギの診察はしてくれるのかなどもしっかり確認するようにしましょう。
特に初めてウサギを飼育する方は、ペットショップなどでプロの人の話をしっかり聞いてから飼ってくださいね。

どの動物にも共通して言えることですが、ペットを飼うときは責任をもって最後までしっかりと面倒を見ましょう。

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知る・学ぶ 2019-05-30

始まりは江戸時代?日本の動物園の歴史

動物園といえば、国内では東京都の上野動物園や北海道旭川市の旭山動物園、静岡県の富士サファリパークなど、全国各地で多くの人々から親しまれています。

昔から訪れる人を魅了している動物園ですが、これまでどんな歴史を歩んで今日に至っているのかご存知でしょうか?

今回は、日本の動物園の歴史についてご紹介します。

日本の動物園の始まりは江戸時代?

日本で初めて動物園の原型となるものが登場したのは、江戸時代といわれています。

江戸時代にはまだ「動物園」と呼べる現在のような施設はありませんでした。しかし、主に孔雀茶屋や花鳥茶屋、鹿茶屋などと呼ばれる当時の飲食店で、美しい鳥や珍しい動物が見世物として飼われていました。

このころはあくまで飲食店の宣伝目的のために動物が飼育されていましたが、庶民が動物を見て楽しむ展示施設の原型となりました。

そして、1866年(慶応2年)に福沢諭吉の著書「西洋事情」によって西欧の施設や制度が紹介され、その中で「動物園」という単語が初めて用いられました。

日本では福沢諭吉によって「動物園」という呼称とともに、のちに動物園が作られるきっかけとなる西欧の近代的な概念が広まったのです。

日本最初の動物園が開園したのは明治時代

1882年(明治15年)になると、日本で最初の動物園となる上野動物園が開園しました。

開園のきっかけは、1873年(明治6年)に日本が生きた動物を出品したウイーンの万国博覧会でした。その際、出品した動物たちを国内に持ち帰り一般の人々のために公開したのが始まりとなりました。

最初は国内の動物を中心に展示されていましたが、日本の国際進出にともないトラをはじめとする外国産の動物たちも展示されるようになり、来場者数も大きく伸びていきました。

そして、その後は京都市記念動物園や、大阪の天王寺動物園など全国の地方都市に次々と動物園が開園していきます。しかし、戦争が始まるとほとんどが閉鎖状態になってしまいました。

戦後の復興とともに歩み始めた日本の動物園

戦時中は人間だけでなく動物にとっても多くの悲劇が起こり、動物園は大きな打撃を受けましたが、戦争が終わると徐々に復興していきました。

戦後、動物園に平和外交の象徴として各国から動物たちが寄贈され、少しずつ活気を取り戻して来場者数が増えていきます。

その中でも、インドから上野動物園に寄贈された子供の像が人気を博しました。さらに、像にほかの動物を加えた移動動物園が作られ、東日本を中心に巡業して戦後の日本に元気を与えていました。こうした取り組みが刺激となり、その後全国で次々と動物園が開園していきました。

時代の流れとともに変化する動物園

戦後から本格的に日本全国に広まった動物園は「子供のための施設」という一面が強いものでした。

しかし、時代の移り変わりとともに動物を見世物として公開するだけでなく、動物の生態を学ぶ高度な生涯教育施設としても歩み始め、現在に至っています。

これまでも動物園ではさまざまな取り組みが行なわれてきましたが、未来に向けてさらなる研究の成果や発展が期待されています。

日本の動物園の歴史を学んでから動物園へ行くと、これまでとはまた違う視点で楽しめるかもしれませんね!

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