「知る・学ぶ」 の記事一覧

Read More

知る・学ぶ 2019-09-17

人気沸騰?! コツメカワウソの生態と飼うときの注意点

つぶらな瞳と可愛らしい動きで人々の心を魅了し、いま大ブームとなっている「コツメカワウソ」。
見た目の愛らしさにペットとして飼育したいと考える方も多いようですが、購入方法や飼育にはいくつか注意が必要な点もあります。

そこで、今回はコツメカワウソの生態や、飼うときの注意点などについてご紹介します。

水中でも生活できる?! コツメカワウソの生態

コツメカワウソは主に東南アジアに生息するネコ目イタチ科に属する動物で、カワウソの中で最も身体が小さいことで知られています。

野生のコツメカワウソは河川や沼地、湖や水田、沿岸部周辺など水と近い場所に生息しており、日中に活発に動く昼行性の動物です。
主食は甲殻類や魚類、爬虫類や昆虫のほかに、歯が丈夫なことから貝類も平気で噛み砕いて食べてしまいます。また、季節によっては蛇や小動物などを獲物にすることもあります。

「コツメカワウソ」という名前は足の爪が小さい特徴が由来となっており、水中での生活にも適応していることから体は細長く、水が入ってこないように耳や鼻の穴を閉じることができます。
さらに、体長の3分の1を占める長い尾は泳ぐときのパワーの源になっており、水中ですばしっこく泳ぎ回ったり、バランスをとるのに役立ちます。

コツメカワウソはペットとして飼える?

コツメカワウソは、通称ワシントン条約と呼ばれる「CITES(サイテス):絶滅のおそれのある野生動植物の種類」に含まれ、輸入が規制されている動物です。

近年、日本国内でもコツメカワウソの密輸が問題となっており、2019年8月27日にはワシントン条約の「附属書1(CITES1)」に掲載されることが決定しました。「附属書1」に掲載された動物は絶滅の恐れがあると見なされ、商業目的の国際取引が禁止になります。
そのため、日本国内でコツメカワウソを販売する場合は、個体ごとにルールに沿ってきちんと登録しなければなりません。また、登録されていない個体の売買は犯罪になります。

しかし、「附属書1」に掲載されているからといって決して購入・飼育が出来ないわけではありません。正規ルートできちんと登録されている個体であれば購入・飼育は可能です。
ただし、販売店舗などは非常に限られており、値段も高額になります。一般的なペットショップでの購入は難しいと思われますので、エキゾチックアニマルの専門店などに相談してみましょう。

コツメカワウソの飼うときの注意点

コツメカワウソはとても活動的で元気な動物なので、飼育するには運動をさせてあげるスペースの用意が必要です。
さらに、水辺での生活を好む動物なので毎日の水浴びは必須です。いつでも水浴びできるよう簡易プールを設けたり、お風呂に水を張っておく必要があります。

コツメカワウソの主な食事としては、手に入りやすい市販のキャットフードやフェレットフードを与え、ほかには魚介類や甲殻類などを副食として与えましょう。
また、コツメカワウソは群れで生活する習性があるので、十分なコミュニケーションをとれるよう飼い主が毎日時間をかけて接してあげないとストレスが溜まってしまいます。

コツメカワウソは頭がよく、綺麗好きでもあるため、ある程度慣れてくるとトイレの場所も覚えてくれます。しかし、犬や猫と違い基本的には人間と共存するのに適した動物ではありません。
人懐っこく愛嬌もありますが、その一方で野性味もあり、力が強いため慣れた人であっても噛みつき、大怪我をすることもあります。また、犬のようにしつけをしっかり行なうことも難しい動物です。

さらに、コツメカワウソの平均寿命は10年から15年程度といわれていますので、飼育を希望する場合は最後まできちんと面倒が見られるかをしっかり考えてから決めるようにしましょう。

まとめ

コツメカワウソの生態や飼うときの注意点などについてご紹介しました。

コツメカワウソはペットとして購入・飼育することは可能ですが、一般的な犬や猫のようにペットに向いている動物ではありません。家族へ迎え入れる際は、その点もきちんと理解しましょう。
それでも飼いたいという方は、最後までしっかりと面倒を見る覚悟を持って、まずは専門店へ相談してみてくださいね。

Read More

知る・学ぶ 2019-09-05

時速100km超え?! 地球上で最も速い生物とは

世界で最も走るのが速い人類は、現時点ではジャマイカの元陸上競技短距離選手のウサイン・ボルトさんだといわれています。
しかし、もしも地球上全ての生物が100m走をしてみたら、一体誰が一番速いのか気になるところですよね。

そこで今回は、地球上で最も速い生物を陸海空に分けてご紹介します。

陸上のチャンピオン「チーター」

狩りの名手とされるチーターは最高速度が時速100kmを超えるといわれる猫科の動物で、陸上では名実ともに世界一速いスピードハンターです。

一般的にチーターの体長は約1.2〜1.5m前後で、体重は約30〜70kgほどと個体差によって大きな違いがあります。走るスピードも個体によって違いはありますが、最大で時速120kmにもおよぶでスピードで走るチーターもいるそうです。

ケニアで1965年に行なわれた検証では、約200mもの距離を7秒ほどで走り抜けた様子が記録されており、100mの距離であれば3秒から4秒程度で走れることが判明しています。
ただし持久力のなさが弱点で、このスピードで走れる距離は200〜500mほどといわれています。

海上のチャンピオン「バショウカジキ」

海の中で最も速いとされているのが、スズキ目マカジキ科のバショウカジキです。全長は約3.5mほどで、重量は約100kgにもおよぶ大型魚に分類されています。

バショウカジキは水中で時速110kmのスピードで泳ぐことができ、魚類の中では最速としてギネスブックに登録されています。
泳ぐときの水の抵抗を弱められるようボディは流線型になっているのが特徴で、後部には強靭な筋肉が集中するなど、体の全てが高速で泳げるよう進化を遂げた魚といえます。

さらに、高速で泳げる一方で大きな背びれや長い腹びれを使い、いざというときはブレーキをかけられるようになっています。しかし、あまりにも高速なので船に衝突することも多く、イギリスの軍艦にカジキの鋭い吻が突き刺さって浸水させたという逸話もあるほどです。

空のチャンピオン「ハヤブサ」

空だけでなく、地球上で最も高速だとされている動物がハヤブサです。ハヤブサ目ハヤブサ科に属する鳥類で、全長はオスで約40〜45cm、メスで約45〜50cm、体重は約0.5〜1.5kg程度になります。

ギネスブックでは時速300kmと登録されていますが、これまでの検証の結果350kmを超えるスピードで飛ぶことが分かっています。
ただし、ハヤブサが最も速く飛べるのは狩りのために上空から急降下するときで、通常の水平飛行をしているときは時速100km前後で飛んでいるそうです。

まとめ

地球上で最も速い生物を陸海空に分けてご紹介しました。
野生生物はスピードを正確に測定することがとても難しいため、実は現在でも地球最速の生物についてはさまざまな論議があるようです。

今後の計測方法の進歩によっては、現時点では最速とされている生物の順位が変わってしまうことも考えられますので、新たな結果を楽しみに待ちましょう。

Read More

知る・学ぶ 2019-08-30

ライオンが「百獣の王」と呼ばれる理由とは?

数多くいる動物たちの中で、「百獣の王」と呼ばれ最も強いといわれているライオン。
輝く金色のたてがみを持ち、彫刻や絵画をはじめ映画や文学などでも王のモチーフとして広く扱われているオスのライオンですが、なぜ「百獣の王」と呼ばれているのかご存じでしょうか?

今回は、ライオンが「百獣の王」と呼ばれる理由についてご紹介します。

「百獣の王」ライオンの生態

ライオンは、食肉目ネコ科ヒョウ属に分類されている食肉類の哺乳類です。
主にアフリカやインドの一部の地域で生息しており、サバンナや草原で生活していることで知られています。

ネコ科のなかではライオンは唯一群れを形成する動物であり、その理由には諸説がありますが、ハイエナの群れに対抗するためという説や、仲間と連携して獲物を捕まえやすくするためといわれています。

また、オスのライオンは金色や茶色、もしくは黒色のたてがみという特徴的な外見を持ち、世界中で王のモチーフとして彫刻や絵画などで扱われることが多い動物です。
たてがみは、相手に対して身体を大きく見せて威嚇したり、攻撃から首を守るのに役立っていると考えられています。

ライオンが「百獣の王」と呼ばれる理由

金色のたてがみを持ち、昔から「百獣の王」として人々に親しまれてきたライオンは、それぞれ諸説ありますがシンガポールのマーライオンや、エジプトのスフィンクスをはじめとする彫刻や絵画、さらには国旗や国章など、世界中で王や権力などの象徴となっており、日本では沖縄のシーサーのモデルになったともいわれています。

しかし、実はライオンが「百獣の王」と呼ばれるようになった明確な理由はわかっていません。
一方では、ライオンの群れは通常メスが5〜6頭に対して、オスは1〜2頭の場合が多く、オス1頭で群れのメスたちを率いる姿が国を守る王のイメージと重なり、「百獣の王」と呼ばれるようになったのではないかといわれています。

「百獣の王」ライオンは本当に強い?

「百獣の王」と呼ばれているライオンは、動物のなかで最も強いというイメージを持つ方も多い動物ですが、実はそれほど圧倒的に強いというわけではありません。

ライオンの狩りの成功率は20〜30%ほどと低く、サイやカバに負けてしまうこともあるそうです。
さらに、ライオンのオスはほとんど狩りをしないのが特徴で、メスが主体となって獲物を狙います。また、1匹で獲物を倒すのではなく、チームプレーで狩りをするのも大きな特徴です。

しかし、キリンやカバ、水牛など大きな動物にメスのライオンたちが苦戦していると、オスが現れて獲物を倒すことがあります。
そのため、ライオンのオスはほかの動物と比べても圧倒的に強いわけではありませんが、いざというときにピンチのメスたちを助けて厳しい自然を生き抜く強さはあるようです。

まとめ

ライオンが「百獣の王」と呼ばれる理由についてご紹介しました。
数多くいる動物たちのなかでも「百獣の王」といわれ、最も強いというイメージを持っていた方は、実がオスは狩りにほとんど参加しないことに驚かれたのではないでしょうか?

しかし、オス1頭で群れのメスたちを守っている姿や、輝く金色のたてがみを持つ立派な姿が遥か昔から王のシンボルとして人々が憧れ、日本でも動物園の顔として親しまれています。動物園に足を運んだ際は、ぜひライオンの立派な姿を鑑賞してみてくださいね。

Read More

知る・学ぶ 2019-08-15

フクロウを飼う前に知っておきたい基本知識

かわいらしい見た目で年々人気が高まっているフクロウ。
中でも、手のひらサイズの小柄なフクロウはとても愛らしく、ペットとして家族に迎えたいと思う人も多いようです。

そこで今回は、フクロウの飼育に欠かせない基礎知識についてご紹介します。

フクロウはペットとして飼っていいの?

日本では飼育環境さえ整えられるのであれば、誰でもフクロウを飼うことができます。
ただし、どんなフクロウでも飼育できるというわけではありません。

フクロウは、通称ワシントン条約と呼ばれる「CITES(サイテス)絶滅のおそれのある野生動植物の種類」に含まれているため、野生のフクロウを捕まえて飼育するのは違法行為にあたります。

そのため、正規の手続きを踏んで輸入したフクロウか、または輸入したフクロウを繁殖させた個体のみペットとして飼うことが可能です。

フクロウは「なつかせる」のではなく「慣れさせる」ことが大事

フクロウを飼育している人のSNSやブログを見ると、まるで犬や猫のようになついている姿を見かけることもありますが、実際にはフクロウは人間になつくのは難しい生き物といわれています。
まれに人間になつくフクロウもいるようですが、ひなのときから飼育しているなど、よほどのことがない限り人間に対してなつくことはないようです。

さらに、フクロウは鋭いくちばしや爪を持つ「猛禽(もうきん)類」なので、驚いたりストレスがたまったときなどは飼い主に対して襲ってくる恐れもあります。

そのため、フクロウを飼育する場合は、「なつかせる」ことよりも「慣れてもらう」ことを頭に入れておいたほうがよいでしょう。

フクロウのエサやりは想像以上に大変

フクロウは肉食動物なので、主食としてマウスやひよこなどの肉を与えなくてはなりません。マウスやひよこは栄養価が高いので、生のまま丸ごと与えるのが理想的です。

また、 マウスやひよこなどを餌用として丸ごと冷凍しているものが販売されていますが、それを解凍して下処理を行い、場合によっては肉を細かくさばいて与えなくてはなりません。
そのため、動物そのままの形で見た目の衝撃度も強く、餌用のマウスに触れられないという人も多くいらっしゃいます。

さらに、冷凍庫にマウスやひよこなどをストックしておかなくてはならないので、フクロウ用の冷凍庫も用意しておいたほうがよいでしょう。

スーパーで販売している生肉でよいのではと思う人もいますが、スーパーで販売している肉は人間用として丁寧に血抜きがされており、フクロウにとって必要な栄養素が不足しているためエサには向いていないのです。

このように、フクロウのエサやりは慣れていないと飼い主にも大きな負担がかかりますので、飼育を検討している場合はよく考える必要があります。

まとめ

フクロウを飼う前に知っておきたい基本知識をご紹介しました。
フクロウはとても可愛らしく、ペットにしたいという方も多い動物ですが、飼育するには大変な一面もあります。

最近では、フクロウと触れ合うことができる「フクロウカフェ」なども増えていますので、まずはそういったところに足を運んで話を聞いてみるのもいいかもしれませんね。

Read More

知る・学ぶ 2019-07-23

子犬のお散歩デビュー! 気を付けるポイントは?

犬を飼い始めた方にとって、一緒にお散歩に出掛けることは楽しみの1つではないでしょうか?

待ちに待った子犬がわが家にやってきて、お散歩デビューさせるのは最初の大きなイベントです。
しかし、子犬を飼い始めて間もない飼い主さんにとっては、いつからお散歩に行っていいのか、どのような点に注意すればよいのか分からないことが多いかと思われます。

そこで今回は、子犬のお散歩デビューで気を付けるポイントについてご紹介します。

子犬の散歩デビュー前に気を付けるポイント

子犬がわが家にきたばかりのころは、まだ首輪をつけていないことも多いでしょう。子犬のお散歩デビューは、まずは首輪をつけることから始まります。

最初は首輪に慣れさせよう

最初は首輪をすると嫌がる子犬も多いので、少しずつ慣らしていくことが必要です。
まずは、リボンなど軽くて小さいものを首輪の代用にして慣れさせましょう。いきなり首に結ばずに、子犬の首に対して緩めの輪っかにしたものを作り、おやつなどで誘導し自ら首を通すように促して装着します。
強引に装着すると首輪に対する嫌悪感を感じて慣れにくくなってしまいますので注意しましょう。

首輪のつけ始めで落ち着かない子にはおもちゃで気を紛らわしたり、大人しくなってしまう子にはおやつをあげたりするのも有効です。子犬の性格に合わせて色々工夫して慣らしていきましょう。

リードをつけて室内トレーニング

首輪に慣れたら、次はリードに慣れさせます。リードの感覚に慣れないうちは足に絡ませたり、飼い主にじゃれついてきちんと歩けないこともあります。
さらに、首が引っ張られる感覚が慣れず、リードを嫌がってしまうこともあります。そのため、最初のうちはリードをつけたまま部屋の中で過ごし、リードの存在そのものを慣れさせるようにしましょう。
その後、飼い主がリードを持って歩くことに慣れるよう、室内で事前にトレーニングするのがオススメです。

また、子犬をいきなり外に連れていくと、騒音や知らないニオイでパニックになることも考えられます。
お散歩の練習がてら庭でリードをつけて歩いてみたり、抱っこした状態で家の前に出てみるなど少しずつ慣らしていきましょう。

子犬がお散歩デビューする理想的な時期は?

子犬をわが家に迎える時期は一般的に生後3カ月くらいが最も多く、生後1カ月から2カ月半ごろに最初のワクチンが行なわれます。
2回目のワクチンはその1カ月後くらいになりますので、わが家にやってきたときに1回目のワクチンを終わらせているなら2回目のワクチンを終えてからお散歩デビューするようにしましょう。

ワクチンを接種していない子犬は免疫力が低いので、お散歩中にどんな病気を持ち帰るか分かりません。必ずワクチンを接種して、2〜3週間ほど経過してからお散歩を始めるようにします。

ワクチンの回数や種類は病院によって異なりますので、お散歩デビューをする時期はいつ頃がよいのか必ず病院で事前に相談しておきましょう。

お散歩デビュー前に揃えておくもの

子犬をお散歩させるときは、飼い主も周囲に迷惑をかけないよう事前に準備が必要です。

首輪やリードはもちろんですが、排便をしたとき用のゴミ袋、のどが渇いたときに飲ませる水や容器なども用意しておきましょう。水は飲み水としてだけでなく、排尿したときにかけるニオイ消しとしても活用できます。

また、子犬のリードが外れてしまったときのために、連絡先が書かれた迷子札など身元が分かるものを念のため付けておきましょう。

まとめ

子犬のお散歩デビューで気を付けるポイントについてご紹介しました。
お散歩デビューには、最初に首輪に慣れさせたり、ワクチンを行なう時期によってタイミングを見計らう必要があることを実はご存知なかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

飼い主も犬の便などはきちんと片付けるなどマナーをしっかり守って、楽しく子犬をお散歩デビューさせてあげてくださいね。

Posts