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知る・学ぶ 2020-02-27

知らないと危険! うさぎに多い病気「ソアホック」とは?

数多くの動物のなかでも、ペットとして犬や猫と同様に人気を集めているうさぎ。
うさぎは「静かで散歩も不要」ということもあり、さまざまな事情でこれまでペットの飼育を諦めていた方からも人気があるようです。しかし、その一方でうさぎにはかかりやすい病気がいくつかあるのをご存知でしょうか?

今回は、うさぎに多いといわれる病気の一つである「ソアホック」についてご紹介します。

うさぎのソアホックとは?

「ソアホック」とは、足裏の皮膚が赤く炎症を起こし潰瘍ができてしまう病気です。
日本では主に足底潰瘍(そくていかいよう)という病名で呼ばれており、うさぎの後ろ足のかかとあたりに負担がかかって被毛が抜けた結果、皮膚が露出して傷つきやすくなることが原因だといわれています。

実はうさぎには肉球がなく、足の皮膚が直接床に接しているため皮膚が傷つきやすいのです。したがって、うさぎを飼う場合は日頃から飼い主が注意深く足を観察しておく必要があります。

うさぎがソアホックになる原因は?

うさぎに多い病気として知られる「ソアホック」の原因となる足への負担は、次のようなことから誘発されていきます。

主にうさぎが硬い床に長時間座っていた場合や、なんらかの理由で被毛が抜け落ちた又は生まれつき被毛が薄いため皮膚が露出している場合などが原因に挙げられますが、そのほかにも排泄物が足裏にこびりついて不衛生な状態になっているなど、日頃からしっかりと様子を見ておくことで防げるものもあります。

また、うさぎの爪が伸びているため、かかとに体重がかかりやすくなっている場合や、硬い床の上でスタンピング(足で床を蹴ること)することで足に物理的な衝撃が加わっている場合など、さまざまな原因がありますので一つでも心当たりがある場合は早めに対処し、負担になる元を取り除いてあげましょう。

ソアホックにならないための4つの予防法

うさぎがソアホックにならないための予防法は主に4つあります。

摩擦が少ないマットを敷く

うさぎのケージの中に硬いマットを敷いてしまうと、足と床とのあいだで長時間にわたり摩擦が起き、足に負担がかかってしまうことがあります。
そのため、ケージの中に敷くマットは適度に弾力があり、足への摩擦が少ないものを選びましょう。柔らかいマイクロファイバーモールのマットなどがオススメです。

ケージの中をこまめに掃除する

うさぎの排泄物でケージが汚れないように、日頃からこまめに清掃することも大切です。また、不衛生な環境はソアホックだけでなく、うさぎの健康に悪影響を及ぼすことがありますので注意が必要です。
トイレの掃除は最低1日1回、ケージの掃除は2週間に1回、もしくは1カ月に1回は必ず行うようにしましょう。特に食器や水入れ、ペットシーツは毎日洗浄・交換してください。

きちんとうさぎの爪を切る

うさぎも人間と同じように定期的な爪切りが必要です。爪が伸びていると足のかかとあたりに体重がかかり、その部分だけ被毛が抜けてしまうため皮膚が傷ついてソアホックになりやすくなることがあります。
日頃から爪の伸び具合を見ながら、必要に応じてうさぎ用の爪切りで伸びた部分をカットしましょう。嫌がって暴れてしまう場合は、うさぎの体を押さえてくれる方と一緒に二人がかりで行うようにするとスムーズです。

うさぎにストレスを与えない

うさぎは実は犬や猫よりもストレスに敏感であるため、大きな音を出さない、環境の変化に配慮する、室温を適温に調整するなどして、なるべくストレスを溜めない環境を作ってあげることが重要です。
うさぎはストレスが溜まると、「ストレススタンピング」という足蹴りをすることがありますが、これは足に大きな負担をかけてしまいますので注意しましょう。

まとめ

うさぎに多いといわれる病気の一つである「ソアホック」についてご紹介しました。ソアホックは一度進行してしまうとなかなか完治しにくい病気です。さらに、重症化すると炎症が骨にまで到達し、細菌感染を引き起こす恐れがありますので、うさぎの飼育を検討している方は注意してください。

うさぎがソアホックを発症・進行させないためにも、今回ご紹介した予防方法を参考に日頃からこまめに健康状態を把握し、抱っこができる子は足裏に異常がないか確認するようにしましょう。

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知る・学ぶ 2020-02-14

ペットをクレートに入れて留守番させるメリット

ペットの飼育に必要なものは主にペットフードや給水器、トイレなどがありますが、意外に見落としがちなのがペットを持ち運ぶ際に使用する「クレート(ハウス)」です。
クレートはペットと外出するときに便利なアイテムですが、家でお留守番をしてもらうときにも活用できることをご存知でしょうか?

そこで今回は、ペットをクレートに入れてお留守番させるメリットをご紹介いたします。

ペットが家の中で拾い食いするのを防止する

数多くの動物のなかでも、特に犬は人間の1000倍~1億倍嗅覚が優れているため、遠くからどんなニオイがしても嗅ぎ分けることができるといわれています。また、屋内は風がないのでちょっとしたニオイにも敏感に反応します。

そのため、お留守番させるときに犬を家の中でフリーにしておくと、人間が気づかなかった場所に落ちている物を拾い食いしてしまう可能性があります。
万が一、身体に危険を及ぼす恐れがあるものを食べてしまった場合は、すぐに動物病院で診てもらう必要がありますが、飼い主が留守にしている場合は大変危険な状況となります。

そこで、留守にする前にクレートに入れておくことでペットが家中を歩き回って拾い食いするのを防止し、安心して出かけることができます。

ペットの不慮の事故を防止する

子犬や子猫をはじめ、ペットが小さいころは人間の赤ちゃん同様、危険な物や場所の区別がついていません。
そのため、階段や段差から落ちてしまったり、電源コードを噛みちぎって感電したりと不慮の事故に繋がる恐れがありますので注意が必要です。

このような事故が万が一起こってしまってからでは遅いので、未然に防ぐためにも普段から外出してお留守番させるときにはクレートに入れておくようにしましょう。
また、留守のあいだに飼い主が大切にしている物をペットが誤って落としてしまったり、引っ掻いて壊してしまったりするのを避けるためにも出かける際にはクレートに入れておくと安心です。

災害などの緊急時にもクレートが役立つ

災害などの緊急時の際にも、持ち運びしやすいクレートはペットの安全面で大きく役立ちます。

しかし、日頃からクレートに入り慣れていない子だと怖がってしまい、いざというときに移動すらままならない状況になってしまいます。例えば、普段は動物病院に行くときだけクレートに入れていると、犬や猫は「クレートに入る=病院」というように学習してしまうので、極端にクレートに入ることを嫌がるようになります。

こういったことを防ぐために、普段からクレートをペットにとって安心できるハウスとしても使用するように心がけましょう。部屋の片隅に常に置いておき、ペットが自然に入って眠ったり遊ぶようになるまで慣れさせておくのがポイントです。

ペットが快適に過ごせる環境を心がけよう

ペットをクレートに入れてお留守番させるメリットをご紹介しました。
犬をはじめとする多くの動物は、狭い空間に入ると安心するという習性がありますので、クレートを用意するときは広く大きなものではなく、身体のサイズにピッタリなくらいのものを選び、ペットがお留守番中も快適に過ごせるような環境を用意しましょう。

また、ペットをクレートに入れて長時間お留守番させるのはできるだけ避けて、短時間であっても室温が高く直射日光が当たりやすい場所には絶対に置かないようにしてください。ペットの性格やその日の体調をよく見極めて、無理にクレートに入れないようにするのも大切ですよ。


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知る・学ぶ 2019-12-26

なぜ色が白黒? パンダの生態について

パンダは、現在国内では主に東京の上野動物園などで見ることができ、子どもたちを中心に人気を博しています。
可愛らしい姿で昔から多くの人々を惹きつけているパンダですが、自然界での生態や体毛が白黒の理由をご存じでしょうか?

今回は、パンダの生態や体毛が白黒の理由などについてご紹介します。

クマの仲間! パンダの生態とは

日本の動物園で見ることができるパンダは、正式には「ジャイアントパンダ」という名称で、哺乳綱食肉目クマ科ジャイアントパンダ属に分類されるクマの仲間です。
世界三大珍獣の一つとして知られているジャイアントパンダは、中国の四川省・陝西省などの山岳地帯の標高2,500〜3,500mの竹林に分布しており、近年は生息数が増加傾向にありますが数は少なく、絶滅の危険がある動物でもあります。

ジャイアントパンダは竹林に生息しているため、主な食事は竹の幹や葉、タケノコや笹が中心となり、そのほかには昆虫や小動物などを食べています。また、動物園で飼育されているパンダも主食は竹や笹ですが、果物や野菜も食べているそうです。

パンダの体毛はなぜ白黒?

ジャイアントパンダの最大の特徴はなんといっても白黒の体毛ですが、なぜこのような色をしているのでしょうか?

パンダに限らず動物の体毛の色についてはハッキリとした理由は分かっていないケースが多くみられ、諸説ありますがジャイアントパンダの場合は生息している場所が関係しているのではないかと考えられています。

野生のジャイアントパンダが住む中国の山岳地帯は、冬になると雪が多く降る地域ですので、森林の中や雪景色に溶け込んでトラやヒョウなどの天敵の目から逃れるために白黒の体毛は都合がよいのではないかといわれています。
また、パンダの手足や耳などは冬の寒い時期は冷えやすいため、熱吸収のよい黒色の体毛になったという説もあります。

動物園へパンダを見に行こう!

パンダの生態や体毛が白黒の理由などについてご紹介しました。
「パンダ」といえば動物園で暮らしているところのイメージが強く、自然界ではどんな生態なのかご存知なかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、パンダは可愛らしい白黒の特徴的な体毛が人気の理由の一つでもありますが、実は厳しい自然界を生き延びるためだと考えられていることに驚かれた方も多いと思います。

ジャイアントパンダは、現在は東京の上野動物園や兵庫県の神戸市立王子動物園、和歌山県のアドベンチャーワールドなど、日本各地の動物園で見ることができますので、お住まいの地域の近いところに足を運んでぜひ観察してみてくださいね。

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知る・学ぶ 2019-12-20

こんな動物見たことない! 可愛すぎる世界最小の動物たち

世界にはさまざまな種類の動物が暮らしています。例えば人間の何倍も大きな動物や面白い形の動物、キレイな色の動物がいるのをテレビなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか?

そのなかでも今回は、世界最小といわれ見ているだけでも癒やされるような可愛らしい動物たちをご紹介します。

世界最小の猿! ピグミーネズミキツネザル

「ピグミーネズミキツネザル」はマダガスカル島西部に生息する世界最小の猿で、その名のとおりネズミやキツネに似た姿でクリクリした大きな目と長い尻尾が特徴的です。体長は約6から7センチほどで、尾の長さは約12から15センチ、体重は約30グラム前後となります。
また、ピグミーネズミキツネザルは夜行性のため日中はほとんど高い木の上で眠っており、夜になると果実や花、昆虫などを求めて動き回ります。

ネズミキツネザルは現在マダガスカルに8種類生息しており、いくつかは最近発見された新種として知られています。
そのなかでも、ピグミーネズミキツネザルは1992年に新種として存在が確認されて以来、世界最小の猿として親しまれていますが、残念ながら環境破壊による影響で絶滅危惧種となっており、生息数も不明とされています。

哺乳類最小の生き物?! バルチスタンコミミトビネズミ

パキスタン南西部やアフガニスタンの砂漠に生息しているのが、超小型の「バルチスタンコミミトビネズミ」です。
「ピグミージェルボア」とも呼ばれており、哺乳類の中で最小の生き物の一つといわれています。

体長は約35ミリから50ミリほどで、尾の長さは約70ミリから95ミリ、体重は約5グラム前後しかない500円硬貨にすっぽり収まるほどの小さなネズミです。ほとんど雨の降らない厳しい環境で生息しており、体よりも数倍長い尻尾と長い足が特徴です。
砂漠地帯で水や栄養を摂取しなくても生きていけるよう、尻尾に脂肪をためていることから長い尻尾を持つようになったとされています。

また、名前にネズミとついていますが、長い足でピョンピョン飛び跳ねて移動します。さらにほかのネズミと同じく夜行性で、普段は砂地に穴を掘ってその中で生活しているそうです。草木や種子を主食としていますが、実はまだ詳しい生態については判明していません。

猫と同じくらいの大きさの牛の仲間?! ディクディク

東アフリカに生息する世界最小のレイヨウの一種が「ディクディク」です。つぶらな瞳と長いまつげ、少し長めの鼻が特徴でまるでバンビのようにも見えますが、実はウシ科の仲間です。

ディクディクは成長しても体長は約50センチ、体重は約5キロ前後ほどしかなく、シカのような外見ですが猫と同じくらいの大きさです。しかし、サイズは小さい一方で走るとその時速は40キロ以上にもなります。

また、レイヨウは群れを作りますが、ディクディクは群れを作らずオス・メスのペアで同じ相手と生涯を添い遂げるのが大きな特徴です。

まとめ

世界で最も小さいといわれている動物たちをご紹介しました。500円硬貨に収まるほどの大きさのバルチスタンコミミトビネズミや、猫と同じくらいの大きさのウシの仲間であるディクディクなど、あまりの小ささに驚いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回ご紹介した動物以外にも、体長約20センチから30センチほどのピグミーウサギや世界最小の鳥といわれるマメハチドリなど、世界にはまだまだたくさんの小さな動物がいますので、興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。

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知る・学ぶ 2019-12-13

一人暮らしにオススメのペット3選!

会社や学校などでクタクタになって家に帰ってきたときに、出迎えてくれるペットがいたらと思ったことがある一人暮らしの方は多いのではないでしょうか?
しかし、ペットを世話する時間や金銭面などを考えると一人暮らしではなかなか手が出せないという方もいらっしゃいます。

そこで、今回は一人暮らしの方でも飼いやすいオススメのペットを3つご紹介します。

飼いやすさランキング上位! ハムスター

ペットの中でも飼いやすい動物として、必ず上位にランキングされるのがハムスターです。小動物の中では、ほかの動物に比べて取り扱っているペットショップも圧倒的に多く、入手しやすいのがポイントです。

ハムスターには数多くの種類がありますが、なかでもオススメのハムスターがジャンガリアンハムスターです。価格もお手頃なものが多く、ハムスターの中でも小型なので場所を取らないところが魅力的です。

飼育する際の注意点としては、直射日光のあたる場所や湿気の多い場所は避けて1日に1、2回水を取り換えるようにし、ケージを定期的に掃除するようにしましょう。専門の動物病院が少ないので、事前に下調べも必要です。また、同じケージでの多頭飼いは避けてください。

つぶらな瞳が可愛らしい?! ハリネズミ

つぶらな瞳と短い手足が特徴的なハリネズミは、その見た目の愛らしさから人気が集まりペットとして飼う方が増えています。

一方で、ハリネズミは驚くと身体を丸めて動かなくなるほど繊細な動物で、危険を感じると身体のトゲを立てますが、懐くとトゲは出さなくなります。
また、ハリネズミは夜行性なので、飼い主が仕事に行っている日中は眠り続け、帰ってくる夜になると活発に行動を始めるというところが多く見られるため、家に帰ってきたときに出迎えてくれるペットとしてぴったりな動物といえるでしょう。

飼育する際の注意点は、定期的なケージの掃除はもちろんですがハリネズミは温度変化に弱いため室温の調整が必要なほか、嗅覚が優れているので芳香剤や香水の使用は控えましょう。専門の動物病院が少ないので事前に下調べも必要です。
また、ハリネズミは生きた虫が大好物なので、飼い主が虫に対して抵抗がないかもポイントとなります。

フレンドリーな性格が人気! セキセイインコ

鳥の中でも品種が多く、インコの中でも飼育しやすいことで人気なのがセキセイインコです。とてもフレンドリーな性格のため、鳥の中で一番人気のペットです。

オスのセキセイインコは言葉を覚えやすく、飼っているとよく飼い主のモノマネをします。慣れてくるとたくさん話しかけてきたり、音楽に合わせて踊ったりしてくれることもあるので、ペットとのコミュニケーションを楽しみたい方にオススメです。

飼育する際は、観葉植物などはインコにとって有害となるものもありますので、ケージと同じ部屋には置かないように注意してください。さらに、鳥類を見る動物病院が少ないので、事前に下調べも必要です。

まとめ

一人暮らしの方でも飼いやすいオススメのペットを3つご紹介しました。
ペットを飼っていると、いくら気をつけていても病気や怪我をしてしまうときがあります。その際どう対応するかや、出張や旅行などで長期的に家を空ける際に誰に預けられるかなど、きちんと確認し責任を持って迎え入れるようにしましょう。

また、連日帰宅時間が遅かったり家を空けることが多い人や、プライベートの時間が少ない方は、現在は動物の飼育には向いていない環境なのかもしれません。自分の現在の生活としっかり向き合って、飼育を検討するようにしてくださいね。

ペットの可愛らしい仕草は、私たちの生活にきっと色を添えてくれることでしょう。ペットとの暮らしの目処が立った方は、ペットショップに足を運んで相談してみてはいかがでしょうか。

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