なぜ色が白黒? パンダの生態について

パンダは、現在国内では主に東京の上野動物園などで見ることができ、子どもたちを中心に人気を博しています。
可愛らしい姿で昔から多くの人々を惹きつけているパンダですが、自然界での生態や体毛が白黒の理由をご存じでしょうか?

今回は、パンダの生態や体毛が白黒の理由などについてご紹介します。

クマの仲間! パンダの生態とは

日本の動物園で見ることができるパンダは、正式には「ジャイアントパンダ」という名称で、哺乳綱食肉目クマ科ジャイアントパンダ属に分類されるクマの仲間です。
世界三大珍獣の一つとして知られているジャイアントパンダは、中国の四川省・陝西省などの山岳地帯の標高2,500〜3,500mの竹林に分布しており、近年は生息数が増加傾向にありますが数は少なく、絶滅の危険がある動物でもあります。

ジャイアントパンダは竹林に生息しているため、主な食事は竹の幹や葉、タケノコや笹が中心となり、そのほかには昆虫や小動物などを食べています。また、動物園で飼育されているパンダも主食は竹や笹ですが、果物や野菜も食べているそうです。

パンダの体毛はなぜ白黒?

ジャイアントパンダの最大の特徴はなんといっても白黒の体毛ですが、なぜこのような色をしているのでしょうか?

パンダに限らず動物の体毛の色についてはハッキリとした理由は分かっていないケースが多くみられ、諸説ありますがジャイアントパンダの場合は生息している場所が関係しているのではないかと考えられています。

野生のジャイアントパンダが住む中国の山岳地帯は、冬になると雪が多く降る地域ですので、森林の中や雪景色に溶け込んでトラやヒョウなどの天敵の目から逃れるために白黒の体毛は都合がよいのではないかといわれています。
また、パンダの手足や耳などは冬の寒い時期は冷えやすいため、熱吸収のよい黒色の体毛になったという説もあります。

動物園へパンダを見に行こう!

パンダの生態や体毛が白黒の理由などについてご紹介しました。
「パンダ」といえば動物園で暮らしているところのイメージが強く、自然界ではどんな生態なのかご存知なかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、パンダは可愛らしい白黒の特徴的な体毛が人気の理由の一つでもありますが、実は厳しい自然界を生き延びるためだと考えられていることに驚かれた方も多いと思います。

ジャイアントパンダは、現在は東京の上野動物園や兵庫県の神戸市立王子動物園、和歌山県のアドベンチャーワールドなど、日本各地の動物園で見ることができますので、お住まいの地域の近いところに足を運んでぜひ観察してみてくださいね。

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