世界にはさまざまな種類の動物が暮らしています。例えば人間の何倍も大きな動物や面白い形の動物、キレイな色の動物がいるのをテレビなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか?
そのなかでも今回は、世界最小といわれ見ているだけでも癒やされるような可愛らしい動物たちをご紹介します。
「ピグミーネズミキツネザル」はマダガスカル島西部に生息する世界最小の猿で、その名のとおりネズミやキツネに似た姿でクリクリした大きな目と長い尻尾が特徴的です。体長は約6から7センチほどで、尾の長さは約12から15センチ、体重は約30グラム前後となります。
また、ピグミーネズミキツネザルは夜行性のため日中はほとんど高い木の上で眠っており、夜になると果実や花、昆虫などを求めて動き回ります。
ネズミキツネザルは現在マダガスカルに8種類生息しており、いくつかは最近発見された新種として知られています。
そのなかでも、ピグミーネズミキツネザルは1992年に新種として存在が確認されて以来、世界最小の猿として親しまれていますが、残念ながら環境破壊による影響で絶滅危惧種となっており、生息数も不明とされています。
パキスタン南西部やアフガニスタンの砂漠に生息しているのが、超小型の「バルチスタンコミミトビネズミ」です。
「ピグミージェルボア」とも呼ばれており、哺乳類の中で最小の生き物の一つといわれています。
体長は約35ミリから50ミリほどで、尾の長さは約70ミリから95ミリ、体重は約5グラム前後しかない500円硬貨にすっぽり収まるほどの小さなネズミです。ほとんど雨の降らない厳しい環境で生息しており、体よりも数倍長い尻尾と長い足が特徴です。
砂漠地帯で水や栄養を摂取しなくても生きていけるよう、尻尾に脂肪をためていることから長い尻尾を持つようになったとされています。
また、名前にネズミとついていますが、長い足でピョンピョン飛び跳ねて移動します。さらにほかのネズミと同じく夜行性で、普段は砂地に穴を掘ってその中で生活しているそうです。草木や種子を主食としていますが、実はまだ詳しい生態については判明していません。
東アフリカに生息する世界最小のレイヨウの一種が「ディクディク」です。つぶらな瞳と長いまつげ、少し長めの鼻が特徴でまるでバンビのようにも見えますが、実はウシ科の仲間です。
ディクディクは成長しても体長は約50センチ、体重は約5キロ前後ほどしかなく、シカのような外見ですが猫と同じくらいの大きさです。しかし、サイズは小さい一方で走るとその時速は40キロ以上にもなります。
また、レイヨウは群れを作りますが、ディクディクは群れを作らずオス・メスのペアで同じ相手と生涯を添い遂げるのが大きな特徴です。
世界で最も小さいといわれている動物たちをご紹介しました。500円硬貨に収まるほどの大きさのバルチスタンコミミトビネズミや、猫と同じくらいの大きさのウシの仲間であるディクディクなど、あまりの小ささに驚いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回ご紹介した動物以外にも、体長約20センチから30センチほどのピグミーウサギや世界最小の鳥といわれるマメハチドリなど、世界にはまだまだたくさんの小さな動物がいますので、興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。