お風呂好き?! 猿が温泉に入る理由

猿が温泉に入っているところをテレビなどで見たことがあるという方は多いと思います。温泉や銭湯は昔から愛されている日本の文化ですが、なぜ猿が温泉を好むのかはご存知でしょうか?

そこで今回は、猿が温泉に入る理由についてご紹介します。

猿が温泉に入っている姿はどこで見られる?

猿が温泉に入っている姿が見られるのは、長野県の地獄谷野猿公苑が最も有名です。
地獄谷野猿公苑は1964年の開苑以来、ニホンザルの生態を間近で観察できる場所として世界中の人々から愛され、多くの研究者や写真家も訪れています。
なかでも、温泉に入る猿が見られるスポットとして人気を博し、「猿の温泉」の代名詞として広く知られています。

そのほかには、埼玉県の智光山公園こども動物園や北海道の函館市熱帯植物園、京都府の京都市動物園でも猿が温泉に入っている姿を楽しめます。
しかし、施設によって見られる時期が異なりますので、お出かけの際は最新の情報を確認してから訪れるようにしましょう。

湯冷めしない? 猿が温泉に入る理由

それでは猿がなぜ温泉に入るのか、上記でご紹介した長野県の地獄谷野猿公苑を例にみていきましょう。

地獄谷の猿たちは実は最初から温泉に入っていたのではなく、餌付けされていた子猿が偶然温泉に入ったことがきっかけとなり、群れの猿たちも入るようになったといわれています。

冬の地獄谷は最低気温がマイナス10度を下回ることもあり、寒さの厳しい環境から身体を温めるための知恵として、猿たちが温泉に入るようになったといわれています。そしてその後、徐々に「猿の温泉」として知られるようになり、世界中から人気を博すようになりました。

また、そんな厳しい寒さの環境でも猿は全身が油分の多い細かな毛に包まれ、汗腺が少なく汗をかきにくいため、温泉から上がって雪のなかで過ごしていても湯冷めはしにくい体質になっています。
しかし、毛の油分が少ない子猿や高齢の猿は湯冷めしてしまうことがあるようです。

まとめ

猿が温泉に入る理由についてご紹介しました。
猿たちが温泉を好むのは、餌付けされていた子猿が偶然温泉に入ったことがきっかけとなったことをご存知なかった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「猿の温泉」は長野県の地獄谷野猿公苑が有名ですが、そのほかでも楽しめるスポットがありますので、お住まいの地域から近場のところへぜひ足を運んで猿が温泉に入る可愛らしい姿を観察してみましょう!

この記事をシェアする

Recommend