フクロウを飼う前に知っておきたい基本知識

かわいらしい見た目で年々人気が高まっているフクロウ。
中でも、手のひらサイズの小柄なフクロウはとても愛らしく、ペットとして家族に迎えたいと思う人も多いようです。

そこで今回は、フクロウの飼育に欠かせない基礎知識についてご紹介します。

フクロウはペットとして飼っていいの?

日本では飼育環境さえ整えられるのであれば、誰でもフクロウを飼うことができます。
ただし、どんなフクロウでも飼育できるというわけではありません。

フクロウは、通称ワシントン条約と呼ばれる「CITES(サイテス)絶滅のおそれのある野生動植物の種類」に含まれているため、野生のフクロウを捕まえて飼育するのは違法行為にあたります。

そのため、正規の手続きを踏んで輸入したフクロウか、または輸入したフクロウを繁殖させた個体のみペットとして飼うことが可能です。

フクロウは「なつかせる」のではなく「慣れさせる」ことが大事

フクロウを飼育している人のSNSやブログを見ると、まるで犬や猫のようになついている姿を見かけることもありますが、実際にはフクロウは人間になつくのは難しい生き物といわれています。
まれに人間になつくフクロウもいるようですが、ひなのときから飼育しているなど、よほどのことがない限り人間に対してなつくことはないようです。

さらに、フクロウは鋭いくちばしや爪を持つ「猛禽(もうきん)類」なので、驚いたりストレスがたまったときなどは飼い主に対して襲ってくる恐れもあります。

そのため、フクロウを飼育する場合は、「なつかせる」ことよりも「慣れてもらう」ことを頭に入れておいたほうがよいでしょう。

フクロウのエサやりは想像以上に大変

フクロウは肉食動物なので、主食としてマウスやひよこなどの肉を与えなくてはなりません。マウスやひよこは栄養価が高いので、生のまま丸ごと与えるのが理想的です。

また、 マウスやひよこなどを餌用として丸ごと冷凍しているものが販売されていますが、それを解凍して下処理を行い、場合によっては肉を細かくさばいて与えなくてはなりません。
そのため、動物そのままの形で見た目の衝撃度も強く、餌用のマウスに触れられないという人も多くいらっしゃいます。

さらに、冷凍庫にマウスやひよこなどをストックしておかなくてはならないので、フクロウ用の冷凍庫も用意しておいたほうがよいでしょう。

スーパーで販売している生肉でよいのではと思う人もいますが、スーパーで販売している肉は人間用として丁寧に血抜きがされており、フクロウにとって必要な栄養素が不足しているためエサには向いていないのです。

このように、フクロウのエサやりは慣れていないと飼い主にも大きな負担がかかりますので、飼育を検討している場合はよく考える必要があります。

まとめ

フクロウを飼う前に知っておきたい基本知識をご紹介しました。
フクロウはとても可愛らしく、ペットにしたいという方も多い動物ですが、飼育するには大変な一面もあります。

最近では、フクロウと触れ合うことができる「フクロウカフェ」なども増えていますので、まずはそういったところに足を運んで話を聞いてみるのもいいかもしれませんね。

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