モルモットの飼い方は? 飼育に必要な基本知識と注意点

モルモットはその愛らしい見た目と穏やかな性格から、ペットとして非常に人気があります。また、群れを成す性質でもあるため、多頭飼いがしやすい点も魅力の1つといえるでしょう。

しかし、モルモットを迎え入れるにあたって用意するべき道具や、飼育する上で必要な注意点がいくつかあります。これらの知識が足りないことで、飼育を始めてから慌てたり後悔してしまったりする場合があるのです。そのため、実際に飼育をする前に何が必要で自分は本当に正しく飼育ができるのかを確認しましょう。

今回は、モルモットの飼育に関する基本知識や必要な道具、注意点などについてご紹介します。

モルモットの飼育に関する基本知識

モルモットを正しく飼育するためには、まずは基本的な知識を知ることが大切です。
ペットの生態・特徴を正しく理解し、本当に責任を持ってモルモットを飼育できるか否かを確認しましょう。

モルモットには様々な種類がある

一概に「モルモット」といっても、様々な種類があります。
ペットとして最も親しまれている「イングリッシュモルモット(ショートモルモット)」の他にも、以下のような種類のモルモットが存在します。

・テディモルモット
・アビシニアンモルモット
・シェルティモルモット
・クレステッドモルモット
・テッセルモルモット
・スキニーギニアピッグモルモット

モルモットの種類によって毛の長さや質、つむじの有無等、様々な点に違いがあるため、好みの種類を探してみましょう。

モルモットの性格は?

モルモットは基本的に穏やかで大人しい性格をしています。そのため、ペットとしても非常に飼いやすい性格といえるでしょう。
警戒心が強く臆病である点も特徴であるため、飼い主に慣れるまで時間を要することがありますが、懐くと声に反応してすり寄ってくるので愛らしい仕草もたくさん見られますよ。

モルモットの値段の相場は?

モルモットの値段の相場は、毛の長さや色・柄等によって変動しますが、一般的に5,000円程度です。しかし、希少なモルモットになると1万円を越す個体も存在します。
一例を挙げると「スキニーギニアピッグモルモット」は通常1万円を越し、高くて4万円近くの値段が付けられている個体もいます。
反対に、相場よりも非常に安価な値段で売られている場合もありますが、その場合は価格が安い理由を聞くことが大切です。
なかには弱っていたりする個体の可能性もゼロではないため、注意が必要です。

モルモットは何の餌を食べる?

モルモットは完全に草食性のため、モルモット用のペレットや牧草、野菜を好んで食べます。
食事の一例としては「主食の牧草+少量の野菜・ペレット」等が挙げられます。基本的には主食を牧草とするのがおすすめです。牧草を食べることによって、肥満防止やストレスの解消にも繋がります。
そして、副菜や間食として、他の野菜やペレットを与えてあげましょう。
また、モルモットは体内でビタミンCを生成することができないため、ビタミンCを含んだ餌を与えてあげることが大切です。

モルモットは多頭飼いすることができる?

モルモットは本来群れを成して行動する生き物であるため、多頭飼いに向いている動物の1つです。
しかし、多頭飼いをすることによって、餌の量の管理や、排便・排尿量の管理が難しくなるため、まずは1匹から飼育を始めるのが良いでしょう。
また、モルモットは非常に繁殖力の高い生き物であるため、オスとメスで飼育する場合には留意しましょう。

モルモットをお迎えする前に準備するもの

モルモットを飼うためには、ほかの動物と同様に様々な飼育道具が必要となります。お迎えしてから足りないものが見つかって焦らないように事前に購入しておきましょう。

1.ケージ

ケージは普段モルモットが過ごす場所であり、幅60センチ程度、高さ25~30センチ程度のものを目安に選ぶとよいでしょう。モルモットは排泄物が多めであるため、通気性が良いものを選択しましょう。

2.エサ入れ・給水機

モルモットのエサ入れは、通常のエサ入れと牧草用のエサ入れをそれぞれ用意しましょう。ひっくり返せないようにある程度重量があるタイプか、ケージに固定できるタイプが理想です。
また、水入れはケージの側面に付けられるボトル式がおすすめです。お皿タイプの場合は水が汚れやすくひっくり返しやすいため、管理が大変になります。

3.床材

モルモットのケージの床材には、木材チップやスノコ、牧草等があります。モルモットは本来土や草の上で生活をするため、牧草が理想ともいえるでしょう。
しかし、どのような床材であっても数日で汚れてしまうため、管理のしやすさも大切です。そのため、モルモットへの安全性と管理のしやすさを総合的に考えて選択しましょう。

4.巣箱

モルモットは臆病な性格ですので隠れてリラックスできる巣箱が必要です。中に入って寝そべれるような大きさを選びましょう。
また、モルモットは巣箱を齧るため、巣箱は消耗品と考え、万が一体内に入っても安全な成分で作られているかを確認してください。

5.おもちゃ・かじり木

モルモットはげっ歯類であり、様々なものを齧る習性があります。そのため、ケージの中に齧れるおもちゃやかじり木を備え付けてあげましょう。
そうすることで、ケージ内でも齧る習性を続けることができ、ストレスの発散にも繋がります。

6.キャリーバッグ・キャリーケース

ケージを掃除する際や、モルモットを病院へ連れていく場合等にキャリーバッグが必要になります。バッグに入れている時間は短時間を想定しているのであれば大きくなくても大丈夫です。
しかし、モルモット専用のキャリーバッグはなかなか販売されていないため、小さいウサギ用や小動物用の商品を購入するのがおすすめです。

モルモットを飼育する際の注意点は?

モルモットを飼育する際の注意点は?
モルモットに限らず、動物を飼育する際は注意点についても必ず事前に確認することが大切です。
ポイントを知らずに飼い始めてしまうと、場合によってはあとから後悔することになる可能性がありますのでしっかりと学んでおきましょう。

モルモットはなんでも齧る

モルモットはげっ歯類であり、なんでも齧ってしまう習性があります。そのため、ケージから出して遊んであげる場合は齧られて困るものを置かないようにしましょう。
また、ケージ内にかじり木や齧れるおもちゃを入れてあげるとモルモットが満足します。

大きな音を立てないように注意する

モルモットは非常に耳が良い動物であるため、テレビの音や話し声がストレスになってしまう場合があります。
もちろん、一切の物音を立てないのは難しいですが、モルモットにストレスを与えないよう配慮した生活をする必要があります。

ビタミンCをしっかりと与える

モルモットは体内でビタミンCの生成ができません。そのため外部から摂取する必要があるのですが、摂取を怠るとビタミンC欠乏症になる恐れがあります。
その結果、食欲不振や体調不良に陥る可能性があるため、毎日の餌には気を付けましょう。

気温の管理を行う必要がある

モルモットは気温の変化に弱い動物です。具体的には、17~24度の間が適切な温度とされており、10度以下や30度以上になってしまうと体調不良の原因となります。
そのため、モルモットが健康でいられる気温に空調を設定・維持してあげましょう。

モルモットが安心して暮らせる環境づくりを!

モルモットの飼育に関する基本知識や必要な道具、注意点などについてご紹介しました。
モルモットは温厚な性格で多頭飼いも可能であるため、ペットとして非常に人気がある一方、飼育する際は用意するべき道具も多いので何が必要かを正しく理解し、お迎えする前にしっかりと揃えることが大切です。
今回ご紹介したポイントをぜひ参考にして、モルモットが安心して暮らせる環境を整えましょう。

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