ペットとできるだけ長く一緒に過ごしたい! 「長寿」で知られる動物たち

ペットを飼っていると「ずっとこの子と一緒にいたいな」、「人間と同じくらい生きられたらいいのに」とふと思うこともあるでしょう。ペットと一緒に暮らすならばいつか訪れる別れも覚悟しなければなりませんが、「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように長寿として知られている動物もいます。

そこで今回は、ペットとして飼うことのできる長寿な動物についてご紹介します!

「長寿」の象徴で有名なカメ

長寿の象徴とされているカメの寿命はことわざのように万年とまではいきませんが、平均30年ほどと長生きすることで知られる動物です。
カメはどの品種でも長生きしますが、なかでもリクガメは長くて100年生きられるといわれている種類も存在しています。

寿命が長い理由としては、カメは動きが遅く体のエネルギー消費が少ないためだといわれており、飼育するときも水槽内で簡単に世話することができます。
カメの飼育が初心者の方にはリクガメやクサガメ、ミシシッピニオイガメなどが特にオススメです。
カメに長く元気に生きてもらうためには、住みやすい環境を整えて毎日愛情たっぷりにお世話をしてあげましょう。水槽には陸地と水場を作り、水はこまめに替えて水温などには注意しておくのがポイントです。

カメは頭が良いので、飼い主さんに懐きやすく手からエサを食べてくれたり後追いしてくれたりと、とても可愛い姿を見せてくれますよ。
ただし、飼い主さんの年齢によってはカメの方が長生きする可能性もありますので、万が一のときはペットを誰にお世話してもらうのかあらかじめ決めておきましょう。

ペットとしても飼いやすいインコ

インコは可愛い姿を見せてくれて、比較的飼いやすいことから昔からペットとして愛されています。種類によりますが、インコも寿命が長い動物です。大型のインコほど長生きで30~50年生きるといわれています。

なかでも、大きくて色鮮やかなのが特徴の「コンゴウインコ」は、100年以上生きたという記録も残っています。
全身が白くて黄色い冠羽をもつ「キバタン」はインコではなくオウムに分類されますが、寿命は平均40~50年で100年近く生きることもあるようです。
コンゴウインコもキバタンも寿命が長いだけでなく、社交的で頭が良く、人が話す言葉や音のモノマネが得意です。

中型のインコの「オカメインコ」も寿命が20~30年ほどだといわれており、知能も高く飼い主さんにも懐きやすい種類です。性格が優しくて穏やかなので、初心者でも飼いやすいといわれています。

インコに長生きで元気に暮らしてもらうポイントとしては、ストレスを感じやすいインコになるべく大きな音が聞こえない静かな環境で飼育し、こまめな運動とコミュニケーションを欠かさず、他の動物と同様に家族の一員として愛情を持って接することが大切です。

飼育環境に慣れてもらうことが大切なフクロウ

近年、フクロウカフェブームの影響で大人気のフクロウも実は寿命が長いことで知られており、手のひらサイズの可愛らしい小型種で10年ほど、シロフクロウやベンガルワシミミズクといった大型種になると20〜30年以上といわれています。

フクロウは独特の姿と大きな丸い目をした可愛らしさが魅力的ですが、その一方でペットとして飼うのがなかなか難しいと感じる方も多い動物です。
しかし、ひよこやマウス、昆虫を餌に与えるなどフクロウに合わせた飼育をしっかりと行い、なるべくストレスをかけない環境を整えてあげれば徐々に慣れてきてくれることでしょう。
反対に飼育環境が合わずストレスが溜まっていると飼い主を鋭いくちばしや爪で襲ってくることがあるほか、2~3年で命を落としてしまうこともありますので十分に注意が必要です。

フクロウはヒナの頃から飼育している場合を除いて、犬や猫のように人になつくのはよほどのことがない限り難しい生き物といわれていますので、「なつかせる」のではなく「慣れてもらう」ことを心がけて大切に飼育しましょう。

50年以上生きる子も? 丈夫で寿命も長い鯉

日本庭園などでお馴染みの鯉は、体の模様が様々で全く同じ外見の魚がいないというのが魅力であり、丈夫で寿命もかなり長い淡水魚です。
平均で20年ほど生きるといわれており、環境が整っている広々とした池で飼育すれば、50年以上生きることもあるようです。
鯉は順応性が高く極端な変化でなければ、水質が悪化したり酸素やエサが不足したりと他の魚は生きられないような環境でも生きられるといいます。
また、稚魚の頃からであれば水槽でも飼育が可能ですし、生活している環境に合わせて成長していきます。

鯉はエサを与えてくれる人の顔を覚えることもあり、近づくと寄ってきたり人の手からエサを食べたりと、大切に育てることで飼い主さんにも懐いてくれることでしょう。
なお、魚類のなかでペットとして飼育する方が最も多い金魚も品種によっては体が丈夫であれば10年以上長生きする子もいます。お迎えしたあとの適切な飼育が魚の寿命にも大きく影響しますので、はじめに飼育の仕方についてしっかりと学んでおきましょう。

平均寿命が延びて高齢化の進む犬と猫

平均寿命が延びて高齢化の進む犬と猫
ペットの人気を二分する犬と猫も寿命の長い動物です。品種によっても異なりますが平均で15年前後生きる子も多く、怪我や感染症などのリスクが大きく異なる室外飼い・室内飼いかでも寿命が変わってきます。

犬は体の大きさで寿命が異なる傾向があり、サイズが小さいほど平均寿命が長くなっています。これには諸説ありますが、一般的には体の大きい犬の方が体力面の問題や、病気になってしまいやすいなどといった理由があるようです。
あくまで傾向ですが、ラブラドールレトリバー、ミックス犬、ミニチュアダックスフンドといった品種が比較的平均寿命が長いといわれています。
猫の場合は日本猫や雑種猫の平均寿命が長い傾向にありますが、怪我や事故、感染症などのリスクがある室外飼いと室内のみで暮らす猫では平均寿命も大きく異なります。

また、昨今はペットの生活水準の向上と充実した医療によって犬猫の平均寿命は延びてきており、人間と同じようにペットの高齢化も進んできています。
犬や猫にいつまでも元気で暮らしもらうポイントとしては、やはり適切な食事や運動といった基本的な飼育環境を整えるのはもちろん、体調を崩した時にすぐに診てもらえるように日頃からかかりつけの動物病院を決めておくといった病気対策、定期的な検診も非常に重要です。
しかし、飼い主さんがどんなに愛情深く、健康的に飼育をしていてもペットの生まれつきの体質や体力なども寿命に大きく影響してくるという点は頭に入れておきましょう。

ペットに愛情をたっぷり注いで大切に育てましょう!

ペットとして飼うことのできる長寿な動物についてご紹介しました。
寿命の長さに関係なく、どのペットでも飼い主になったからにはその動物の命を預かるということには変わりありません。人間からすると短い命だと思うかもしれませんが、彼らはその一生を精一杯生きています。
限られた時間を無駄にすることなく、たっぷりと愛情を注いで1日1日を大切にしてペットと一緒に過ごしましょう。

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