ハリネズミカフェの登場でハリネズミへの注目が集まる中、この動物をペットとして飼いたいと思う方が増えています。
しかし、いざ飼いたいと思っていても、ハリネズミに関する知識が乏しかったり、周りに飼育経験のある方がいない場合は少し不安かもしれません。
そこで今回は、ハリネズミの特徴や飼い方のポイントをご紹介します。
これからハリネズミを飼う方はまず、ハリネズミの特徴を知っておきましょう。あらかじめ基本的な知識を頭に入れておくことで、お迎えしやすくなります。
ハリネズミは基本的に夜行性です。そのため日中のスキンシップは控えめにし、ハリネズミの生活リズムを大切にしてあげると良いでしょう。
また、ハリネズミは寒さに敏感であり、室内温度が低いと冬眠してしまいます。したがって、室内温度は25度~29度、湿度40%を維持できるようにしましょう。
そして、ハリネズミは単独生活を好む動物であるため、複数飼育する場合は注意が必要です。ストレスを溜めないようにするためにも、静かな環境で1匹ずつケージ(60㎝×90㎝程度)に入れて飼育することをオススメします。
さらに、ケージの中には運動に最適な回し車などのグッズを置いてあげると良いでしょう。
ハリネズミは警戒心が強い動物です。身の危険を感じると背中を丸めて針を立て、鼻から「シュー」「プシュー」といった息を吐き出すような威嚇の鳴き声を出すことがありますが、リラックスしている時は針が寝ている状態になります。また、体臭はあまりないため、特別なにおい対策をする必要はありません。
ハリネズミがかかりやすい病気は「ダニ症」と呼ばれるダニ刺されの皮膚病です。この病気にかかると痒みが生じるため、しきりに体を掻くようになります。体を掻く仕草を頻繁に見かけるようになったり、針がぽろぽろ抜けるようになった場合は早めに動物病院を受診しましょう。
ハリネズミは本来、自然界で虫や小鳥、小さい哺乳類、果物、木の実や種、キノコなどを食べていますが、ペットとして飼う場合にはハリネズミ専用フードを中心に低脂肪・低カロリーの餌を用意してあげると良いでしょう。
また、ハリネズミは夜行性なので、活動時間に合わせて夕方~夜頃に餌をあげることをオススメします。
ハリネズミが気持ち良く過ごせるよう、飼い主として次のような点に注意しましょう。
前述の通り、ハリネズミはストレスを感じると背中の針を立てることがあります。そのときは基本的に「ご機嫌斜め」であるため、無理に触らないようにしましょう。
ハリネズミの健康は飼育環境に大きく影響されます。そのため、室温や湿度、衛生状態、飼育スペースの確保においては飼い主の方が責任を持って管理してください。
特に室温と湿度のコントロールは重要なのでエアコンを上手に利用しましょう。
ハリネズミに限ったことではありませんが、動物の健康状態は食欲や排泄物の状態からある程度把握ができます。病気の早期発見のためにも、この二点だけは毎日必ず確認するようにしましょう。
ハリネズミの特徴や飼い方のポイントをご紹介しました。
ハリネズミの何とも言えない愛らしい姿は人間に束の間の癒しを与えてくれますが、そんなハリネズミにも安全でストレスの少ない、癒される住環境が必要です。
これからハリネズミをお迎えしようと考えている方は、この点をしっかり認識しておきましょう。