お休みの日や息抜きに、映画はうってつけの楽しみです。可愛い動物が出てくる映画が大好きな人も多いですよね。特に愛犬家なら犬が出演する映画を観たいと思うのではないでしょうか?
でも、愛犬家にとって心配なのは「話のなかで動物が可哀想な目に遭ったらどうしよう?」ということかもしれません。本記事では、そんな愛犬家も安心して楽しめる映画をご紹介します。
感動もの、恋愛もの、サスペンスもの、ホラーもの…映画のタイプは様々です。犬が出てくるシチュエーションや役どころも同じく様々ですよね。「どの犬もしっかり演技していて偉い!」と感心することも少なくありません。
そんな犬の姿にエールを送りつつ、ひどい目に遭いませんように…と心配しなくても楽しめる映画をタイプ別にチェックしてみませんか?
「スノー・バディーズ/小さな5匹の大冒険」は人気を集めるディズニー映画です。ディズニー映画と言うだけで安心できるのではないでしょうか。
ゴールデンレトリバーの愛くるしい子犬たち5匹が大冒険する、心温まる映画です。全員が個性豊かにしゃべり、子犬らしさいっぱいの可愛い動きで演技する姿がたまりません。
いつも元気いっぱいの5匹の子犬たち「バディーズ」。好奇心も旺盛です。その好奇心が原因で、なんとアラスカで犬ぞりレースに参加することになりました。バディーズは犬ぞりレースでどんな活躍をするのでしょうか?
明るく楽しいストーリーもさることながら、5匹の子犬たちの個性が観る人を笑顔にしてくれます。ヒップホップが好き、食いしん坊…なかには禅の道を追求している子犬も。
コメディとしてご紹介しましたが、ファミリーで観られる映画でもあります。可愛らしい子犬たちの冒険をぜひ楽しんでくださいね。
ドント・ブリーズはアメリカで製作されたホラー映画です。ホラー映画と言えばどうしても犬をはじめとした動物も狙われがちですが、ドント・ブリーズは大丈夫。ひどい目に遭わないだけではなく、話で重要な役割を果たす役どころです。
盗みをはたらく若者3人。今夜のターゲットは犬とともに暮らす目が不自由な老人の家です。これなら簡単に盗みができると考えた若者たちでしたが、実は恐ろしいほど強い老人でした。そして恐怖に満ちた反撃を受けることになった若者たちは…。
主人公は若者たちで、描かれている話は人間が中心です。でも登場する犬は強くたくましく(少しやんちゃすぎかも?)、ホラー映画が好きな愛犬家なら「よくやった!」と思うかもしれません。見事な名脇役振りですよ。
ドント・ブリーズの監督は伝説の名作ホラー映画「死霊のはらわた」をリメイクしたフェデ・アルバレス氏です。ホラー映画マニアなら監督の名前を聞いただけで期待できるのではないでしょうか。
Netflix映画「ベンジー」は、1970年代から80年代にかけて製作された大人気を博した作品のリメイクシリーズです。元シリーズのよさを残しながら現代的な感覚を取り入れ、人気作品として愛されています。
犬のベンジーは主人公とタッグを組んで大活躍します。野良犬として生きる厳しい環境のなか、ベンジーはひとりの少年・カーターと運命の出会いを果たし、最高の相棒になりました。しかしカーターとその妹は事件に巻き込まれてしまいます。ベンジーは二人のためにどんな活躍をするのでしょうか?
ベンジーはとてもかしこく、観ていると「人間より頭がいいのでは?」と思うことも少なくありません。また、犬ならではの性質なのか、飼い主のカーターへ向ける強い愛情がたまらないいとおしさを呼び起こしてくれます。
トラブルに巻き込まれても必死で、そしてかしこく立ち回るベンジー。観ていると「がんばれ!」と応援したくなること必至ですよ。ひとりでもカップルでもファミリーでも、いろいろな層が楽しめる上質の映画です。
「ミラクル・ニール!」はSFと言っても最初から最後まで笑い通しのコメディ映画です。主人公の冴えない教師・ニールにエイリアンが全知全能の力を与えたことをきっかけに始まる、ドタバタ群像劇を描いています。
気になる犬の役どころはなんと「しゃべる犬」。ニールの飼い犬・デニスは、ニールの力で理性を持ち、話せるようになります。
話せるようになったとはいえ、中身は犬のまま。いつも大好物のビスケットのことばかり考えたり、飼い主がご執心の女性に嫉妬して嫌ったりと、可愛らしい姿が堪能できますよ。デニスの可愛らしさに目を奪われてストーリーを忘れてしまうかも?
デニスだけではなく、ほかにもたくさんの犬が登場します。犬好きにはたまらない映画なので、笑えるSFがお好きならぜひチェックしてくださいね。
映画に出演する犬は「俳優犬」と呼ばれることもあります。俳優犬は映画の撮影に順応できるよう、長い期間を経てドッグトレーナーたちに訓練を受けています。
もともと犬は表情豊かな動物ですが、映画では人間の俳優顔負けの表情演技をすることがありますよね。あの素晴らしい演技の数々も、ドッグトレーナーたちのすぐれた指導と、何よりも指導でスキルを身につけた俳優犬の実力です。
脚本にあわせた表情、動作などを何ヶ月もかけて学習し、本番に挑みます。本番中は離れた場所にいるトレーナーの合図で演技をし、人間の俳優さんたちと映画を作り上げています。
とある映画で犬と共演したウィル・スミスは、そのように訓練された犬があまりにも素晴らしい演技をするためすっかり惚れ込んだそうですよ。飼い主に「高級住宅街に家を買ってあげるからこの犬を譲ってほしい」とお願いしたというのですから驚きですね。
愛犬を俳優犬やタレント犬として活躍させたい、可愛い愛犬がスクリーンや画面のなかで活躍する姿を見てみたいと考える人もいますよね。
ただ、飼い主は少し覚悟が必要かもしれません。前述のとおり、俳優犬は長期間にわたってトレーナーから訓練を受けます。その訓練は泊まり込みになることも多く、飼い主と長く離れるケースも珍しくないのだとか。
「愛犬とそんなに長く離れるのはツラい…」と思う飼い主さんには、少し忍耐力が必要な時間になりそうですね。
愛犬もさびしがるはずですし、俳優犬やタレント犬になるためには厳しい道が待っています。お家で犬が出る映画を一緒に観ながら楽しむのもよさそうです。
とはいえ、本当に俳優犬やタレント犬を目指すのなら、動物を大切に扱う芸能プロダクションやドッグトレーナーさんに相談してみましょう。「待て」「おいで」が上手にできる犬は俳優犬やタレント犬に向いている可能性があるそうですよ。
犬は人間のパートナーとして長く愛され続けています。映画のなかでもそれは変わらず、犬が大活躍する作品は少なくありません。ときには笑いあり、涙ありの名演技で魅せてくれます。
今回ご紹介した作品をはじめ、元気に愛らしく活躍する犬たちの映画をたくさん楽しんでくださいね。