毎年、夏休みのシーズンになると恐竜の大型イベントが各地で開催されています。動物園や水族館などでは味わえない恐竜たちの迫力満点な姿を楽しめるのが魅力ですよね。
そして、期間限定でこうしたイベントの会場になっていることもある「恐竜博物館」では恐竜の全身骨格標本や模型などが常設展示されているので、「図鑑や映画で恐竜に興味を持った」という方はもちろん、「今年はあまりお出かけできなかった」という方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
今回は、ご家族で楽しみながら生物の歴史が学べる「恐竜博物館」や「恐竜の化石が展示されている博物館」を5つピックアップしてご紹介しますので、休日のお出かけの参考にしてみてくださいね。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響で各施設の営業日や営業時間、予約状況や入場方法、イベント内容やスケジュールなどが変更となっている可能性がありますので、お出かけの際は各公式サイトをご確認ください。
福井県勝山市・長尾山公園内にある福井県立恐竜博物館は、「世界三大恐竜博物館」と称される日本を代表する恐竜博物館です。
館内には展示面積4500㎡を誇るドーム型の常設展示室があり、恐竜骨格や化石、ジオラマや標本、復元模型などが展示され、「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の各エリアに分かれて恐竜をはじめとする古生物や地球史の展示などが充実しています。
なかでも、まるで立体の図鑑のような44対もの恐竜の全身骨格は圧巻で、そのうち10対は実物の骨格となっています。
また、恐竜の時代にタイムスリップしたような気分が味わえる中国四川省の中生代の情景を再現した復元ジオラマ・対面シアターや、展示室の中央で来場者を出迎える迫力満点のティラノサウルスのロボット、常時公開されている化石クリーニング室なども人気を博しています。
さらに、日本最大の恐竜化石発掘現場である勝山市北谷町の「野外恐竜博物館」のバスツアーでは「観察広場」「展示場」「化石発掘体験広場」の3つのゾーンに分かれて、実際に恐竜の化石発掘を見学・体験することができます。
福井県は「恐竜王国」とも呼ばれており、福井県立恐竜博物館以外にも各地に恐竜スポットが点在していますので是非セットで訪れてみてはいかがでしょうか。
東京・上野にある国立科学博物館は1877年に創立された日本で最も歴史のある博物館の一つであり、国立としては唯一の総合科学博物館です。
自然と科学技術に親しむことができるスポットで、日本の自然環境が学べる「日本館」と人類の歴史や地球の自然を学べる「地球館」という2つの建物でフロアごとに展示が行われ、450万点以上の貴重なコレクションを保管しています。
地球館・地下1階の恐竜展示室ではティラノサウルスやトリケラトプス、ステゴサウルスやアパトサウルスなどの骨格標本が展示されており、迫力満点なスケールの大きい姿で来場者を驚かせています。
さらに、日本館・3F北翼では日本で初めて化石が発見されたフタバスズキリュウの復元骨格も展示されています。
常設展のほかにも、期間限定の特別展で恐竜や化石に関するイベントが行われている場合もありますので是非チェックしてみてくださいね。
また、最新の宇宙開発技術や日本に落ちた隕石・鉱物、アメリカ政府から寄贈された「月の石」、日本で発見された様々な生物の化石など、恐竜以外にも興味深い展示物が数多く常設されているので1日かけてゆっくりとお楽しみください。
熊本県上益城郡にある御船町恐竜博物館は町立の自然史博物館です。
九州最大規模の骨格展示数を誇る恐竜博物館として知られ、県外からも多くの人々が足を運ぶ人気観光スポットとなっています。
御船町は白亜紀後期の恐竜化石の産出量が日本一のエリアであり、御船層群から日本初となる肉食恐竜「ミフネリュウ」の化石が発見され、その後も様々な恐竜の化石が発見されたことから「御船町恐竜博物館」が開館しました。
館内では、御船層群から発掘された恐竜の化石をはじめ、魚類や哺乳類、爬虫類、貝や植物の化石も展示されており、世界中から集められた恐竜の全身骨格などもあわせてその数約850点にのぼる資料が常設展示されています。
さらに化石クリーニング作業室や研究室、収蔵庫まで公開されており博物館の職員の仕事を見学することができます。
また、化石発掘体験場の「みふね化石ひろば」では貝や植物の化石採集などを家族みんなで楽しめるプログラムが充実しています。
常設展のほかにも、期間限定で特別展や企画展も開催されていますので、熊本を訪れる際は是非最新の情報をチェックして恐竜博物館へ足を運んでみてはいかかでしょうか?
長崎県長崎市で2021年10月29日にオープンした長崎市恐竜博物館は、世界最大級のティラノサウルス・レックスの大型全身骨格レプリカをはじめ、長崎で発見された貴重な化石など、約180点にのぼる標本が展示されています。
長崎県では2010年に初の恐竜化石が発見され、その後も長崎市内でこれまで1,300点以上もの化石が発見されたことから、特に多くの化石が見つかった野母崎地区に長崎市恐竜博物館が開館しました。
常設展示室は、「長崎の大地」「生命の記録」「恐竜の時代」など生物の進化や地球環境に関する5つのテーマ毎に構成されており、ティラノサウルス・レックスの骨格レプリカのほかに、鎧竜や翼竜などのユニークな化石が展示されています。
触ることもできる本物のトリケラトプスの角や、2階展示室の全長6mのリアルなティラノサウルス科復元ロボットなども必見です。
「オープンラボ」では恐竜の化石などについての研究の様子を無料で見学することもできますよ。
また、恐竜博物館の外に出ても恐竜のデザインの遊具が整備された公園や、海に目を向けると見える世界遺産・軍艦島など、まさに子供から大人まで夢中で楽しめる施設となっています。
神奈川県立生命の星・地球博物館は小田原市の自然科学系の博物館です。
46億年にわたる地球の歴史や、神奈川を中心とした自然科学に関する資料などが展示され、巨大な恐竜や隕石から、豆粒ほどの昆虫まで1万点にのぼる充実の実物標本で子供も大人も楽しめます。
常設展示は「地球を考える」「生命を考える」「神奈川の自然を考える」「自然との共生を考える」の4つの総合展示室があり、恐竜の全身骨格も4体展示されています。そのなかでも、エドモントサウルスはほとんどが実物化石のパーツから組み上げられているので必見です。
また、「恐竜の足跡の壁」や「アンモナイトの壁」などの展示をはじめ、実物標本が大きな本の形で展示された「ジャンボブック展示室」では地球博物館が収集した資料を見ることができます。期間限定の特別展やイベントなども行われています。
そのほかにも、恐竜の化石を見下ろしながら食事が楽しめるレストランなど、恐竜好きにはたまらないスポットですので、是非神奈川の豊かな自然を満喫しながら足を運んでみてはいかがでしょうか。
地球環境や生物の歴史が学べる「恐竜博物館」は今回ご紹介したスポットのほかにも、大迫力の展示が楽しめる施設が全国各地に数多くあり、今日も恐竜たちが多くの人々を出迎えています。
なかには、期間限定の特別展やイベントが行われている場合もありますので、是非お住いの地域の博物館に足を運んでみてください。
太古の生き物たちの迫力に子供はもちろん大人も童心に帰って楽しめることでしょう!