近年の猫ブームの影響でたくさんの猫達が住む「猫島」が、テレビや雑誌、ネットなどで注目を集めています。猫好きな方の中には、一度は行ってみたいと思っている人も多いと思います。
しかし、可愛い猫達にたくさん出会える猫島では観光客で賑わう一方で、様々な問題も起こっている事をご存知でしょうか?
今回は日本全国にいくつも存在する猫島の中でも、特に有名な3つの島を猫島が抱えている問題と一緒にご紹介します。
愛媛県の青島は島の人口がわずか一桁に対して、猫が200匹以上も住んでいるという有名な猫島です。(2018年8月現在)
メディアに取り上げられる機会も多いため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
どこを見渡しても猫だらけの青島ですが、島内での餌やりは基本的に禁止されています。
観光客は指定された餌やり場でのみ餌を与えることができます。
島内では人間が飲食できる場所はなく、船便の本数も少ないため、訪れる際は時間を決めて観光することをオススメします。
青島の島民は高齢の方が多く、猫たちのお世話が難しくなってきていることが課題として挙げられていましたが、現在はさまざまな人達の手により、島に住む猫たちが大切に暮らせるようサポートされています。
全国屈指の釣り場としても知られる宮城県石巻市の田代島は、雄大な自然がそのまま残っている美しい島です。
島内には猫神様が祀られている猫神社が存在し、大漁を招き海難事故を防ぐなどの言い伝えが残っています。
そのため、田代島の猫たちは昔から島民にとても大切にされてきたそうです。
人懐っこく個性的な猫たちが自由に暮らす姿に、観光客は癒やされること間違いなしです。
なお、田代島へは犬の持ち込みが禁止されているため、訪れる際は注意が必要です。
近年は瀬戸内国際芸術祭でも注目され、アートな島としても人気の香川県の男木島は、面積1.34km2、島民が約160名(2017年現在)と、猫島としては比較的規模の大きな島です。
昨今の猫ブームに伴い観光客が1日1000人もやってくるようになったそうですが、観光客がむやみに餌を与えた結果、猫の数も急増してしまった事が問題となっていました。
また、マナーの悪さから島民から苦情が出ることもあったようです。
猫を可愛がる気持ちは観光客も同じですが、島の景観や猫を守るためにも、人間がルールを遵守することが大切です。
日本全国の猫島の中でも、特に有名な3つの島をご紹介いたしました。
これまで島の存在をご存知なかったという方の中には、ぜひ訪れてみたい!と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
昨今の猫島ブームによって、島には今でも多くの観光客が訪れています。
猫島の多くは観光地化されてる訳ではなく、島の住人が日常生活を送っています。
猫が自然の中でのびのびと暮らす姿は見ていて癒やされますが、島内でのマナーやルールをはきちんと守り、その地域で暮らす猫にも人にも迷惑をかけないように楽しんでくださいね。