元気で健康なハムスターをお迎えしよう! ペットショップで確認すべきポイント

ペットショップで販売されているさまざまな種類のハムスターの中から、新たな家族としてお迎えする子を決める前にまずはなるべく元気で健康な個体を選びたいものですが、実際に目にしていきなり健康状態が良いハムスターを見分けるのは難しいかもしれません。

しかし、ハムスターを一度よく見てみて、皮膚の状態や目や耳などをチェックしてみるとその子の健康状態が分かることがありますので、まずは店員さんと一緒に確認してみましょう。ハムスターのなかにはパッと見ただけでは分からない、思わぬストレスを抱えているのが分かることも。

そこで今回は、ペットショップでハムスターを購入する際に、元気で健康な子を選ぶポイントについてご紹介します。

まずは安心して購入できるペットショップ選びが大事

元気で健康なハムスターをお迎えするには、販売しているペットショップの安全性をチェックする必要があります。

まず、お店やケージの環境が清潔に保たれているか確認しましょう。ケージが汚れていて店内のニオイも特にひどい場合は、そのお店での購入はやめた方が無難です。衛生管理ができていない店で販売されている動物は、すでに病気にかかっている可能性があります。
ペットショップは生き物を扱うお店なので、掃除や消毒をしっかり行う必要があるにもかかわらず基本的なポイントを満たせていない時点ですでにNGと考えましょう。

また、ペットショップは、動物が飼い主の手に渡るまで健康管理を行う義務があります。ハムスターの場合は栄養豊富なエサとして「ペレット」を与えているかも確認しましょう。ペレットは木の実や種を粉末状にした固めたエサであり、ハムスターに必要な栄養素が含まれた主食です。
ハムスターはペレットを与えないと十分な栄養が摂れないので、エサ入れを見て何を食べさせているかもチェックしましょう。
さらにハムスターをオスとメスでケージを分けているかも重要です。一緒に飼育していると妊娠することもあり、知らずに購入して赤ちゃんを産んでしまうこともあります。きちんと分けて飼育しているペットショップで購入しましょう。

そして、ペットショップのハムスターやほかの動物の飼育環境はもちろんですが、来店した際の接客態度は基本中の基本として、購入後も飼育で分からないことや困ったことがあったら気軽にアドバイスを聞きやすいかどうか、アフターケアなどサポート体制が充実しているかどうかについてもしっかり確認しておきましょう。

元気で健康なハムスターを見分けるポイントをおさえておこう!

それでは実際に健康なハムスターをお迎えするためには、ハムスターのどこをチェックすれば良いのでしょうか?
ペットショップでは基本的に同じ種類・性別のハムスターは同じケースに数匹で入っていることが多いので、以下のポイントを参考に比べてみましょう。また、一匹のハムスターが何らかの病気になっている場合は他の個体も具合が悪くなっていることがありますので注意が必要です。

毛並みや皮膚の様子

ハムスターの毛並みがボサボサとしていないかチェックしましょう。個体差によっても変わりますが、本来とてもきれい好きなハムスターは何らかの体調不良や病気の疑いのある健康状態の良くない個体になると毛づくろいをしなくなることが多いため、毛並みが悪くなります。
そして毛並みを確認する時に、皮膚の状態も見ましょう。脱毛症や赤くかぶれている場合は皮膚病の可能性があります。
また、ストレスが原因となって毛並みや皮膚に影響が出ていることがありますが、家に連れて帰ると治ることがある一方、逆に飼育し始めてから影響が出ることがないように気をつけて下さい。
そして、ケガがないかもチェックしましょう。ハムスター同士でケンカをしたり、爪が伸びていて自分で引っ掻いたりして傷ができている場合は、飼育や健康管理が十分できていないと考えられます。

目、耳、鼻、歯などをチェック

ハムスターの目はしっかり開いているか確認しましょう。昼間の時間帯のハムスターは眠たい目をしていることが多いですが、特に目ヤニや涙が出ている場合は「結膜炎」など目の病気の可能性があります。
耳は健康だと常にピンと立っていますが、倒れている場合は病気を抱えて弱っていることがあります。
歯は、上下4本の前歯が伸び続けますが、4本の長さに違いはないか、欠けていないかを確認しましょう。歯に異常があるままにしておくと、口の中を傷つけたり食事ができなくなったりして、早く亡くなってしまう恐れがあります。
鼻水が出ていないかも確認しましょう。鼻水は風邪や鼻炎にかかっている可能性が高いです。

お尻まわりの状態

ハムスターのお尻を見て周りが濡れていたり汚れていたりしていないかチェックしましょう。汚れている場合は、下痢をしている可能性があります。原因が細菌や寄生虫の場合は、同じケージで飼育しているハムスターにも感染している可能性があるので注意が必要です。
念のため、お尻だけでなくお腹の体毛などもウンチやオシッコなどで変色していないかよく見ておきましょう。ハムスターの下痢は命にもかかわるためペットとしてお迎えしても残念ながら長生きできない可能性があります。

元気に動き回っているか

健康的なハムスターであれば、ケージ内を元気よく走り回ったり、店員さんの手の中で暴れたりするのが正常な反応です。歩き方がおかしいなど何らかの異常が見られる場合は怪我や病気の可能性もあるのでよく確認しましょう。

太りすぎ・やせすぎていないか

ハムスターは少し見ただけでは体型を見極めるのが難しい動物ですが、他の個体と比べてみて太りすぎ・やせすぎていないかチェックしてみましょう。
明らかに太りすぎであれば何らかのストレスを抱えている可能性があり、やせすぎている場合は病気に弱い・臆病な子である可能性があります。

元気で可愛いハムスターと楽しい生活を!

元気で可愛いハムスターと楽しい生活を!
元気で健康なハムスターと出会うためには、信頼できるペットショップを見極め、体に異常がないかチェックしてお店の方と相談しながら慎重に選ぶことが大切です。特にハムスターを飼うのが初めてということであれば、いくつかお店を回ってみるとよいでしょう。
ハムスターは夜行性なので、基本的に昼間は寝ています。そのため健康な子はもちろん、どの子がなつきやすくて性格が温厚で飼いやすいのか見分けるためにも、ペットショップに行く時はハムスターが活発に動き始める夕方以降に行くことをおすすめします。ただし、閉店間際は避けてじっくりと時間をかけて選んでみてくださいね。

「この子だ!」と感じたハムスターに出会えたら、急いで購入せずにまずは触らせてもらいましょう。手に近づけたときに逃げたり噛んだりしてくる子は臆病でなつきにくい傾向があり、反対に手に乗ってきて元気に動き回っている子は落ち着いていてなつきやすい可能性があります。どちらに魅力を感じるかは人それぞれですが、連れて帰っても優しく見守るような気持ちで接してあげてください。

また、ペットショップを訪れて「色々なハムスターがいてどれも可愛くて選べない!」という方は、ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターが初心者でも比較的飼いやすい人気のハムスターなので、まずはこの2種類からお気に入りを探してみてはいかがでしょうか?

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